ヨーロッパの桜の名所7選、パリ、アムステルダム、ボン…桜が好きなのは日本人だけじゃない
スコットランドのエディンバラには「ベイ・シティ・ローラーズ」を記念した木も
日本人は遠い昔から桜の季節の到来を祭りで祝い、短い花の命をいとおしんだ。米国では、ワシントンD.C.で4週間にわたって桜祭りが開催され、ほんのりとしたピンク色の花を目当てに大勢の花見客が訪れる。しかしヨーロッパにも束の間の春の彩りを愛でられる場所はある。そんなヨーロッパの桜の名所を紹介しよう。 ギャラリー:ヨーロッパの桜の名所 写真4点
スウェーデン、ストックホルム
ストックホルムでお花見をするなら、2024年は4月28日に開催が予定されている「桜の日」に合わせて出かけるといいだろう。15世紀につくられ、港と商業地区に挟まれた王立公園では、満開の桜の下、日本の武道の演武や日本文化を体験できるワークショップが開かれる。 桜の木は1998年に日本からカール16世グスタフ国王に贈られたもの。人工池の両側に植えられ、人々は池の周りの階段に腰掛けてアイスクリームを食べながら桜を楽しめる。
オランダ、アムステルダム
オランダといえばチューリップ。しかし3月半ばから4月初めにかけて人々の目を楽しませてくれるのは満開の桜だ。 アムステルダム中心部から自転車で南へ40分ほどの町アムステルフェーンの郊外にあるアムステルダム森林公園内のケルセンブルーセム公園には、オランダに在住する日本婦人の会「The Japan Women’s Club」より寄贈された400本の桜が植えられている。木の1本1本には日本やオランダの女性名が付けられている。ただし桜の木の下でのピクニックが許可されているのは平日だけなので注意が必要だ。 もう少し身近にお花見を楽しめる場所としては、ウェステル公園がある。アムステルダム中心部から徒歩圏内に位置し、桜の香りに包まれた芝生の広場や平坦な自転車道、コーヒーショップもあり、地元の人々に人気の場所だ。
ドイツ、ボン
パステルピンクの花を咲かせる桜の木は、1980年、西ドイツ時代の首都ボンに都市再開発計画の一環として植えられた。桜は4月前半の2週間で咲くことが多いが、その時期はボンの石畳の道が鮮やかなピンクのトンネルに変身する。 桜並木で有名なのはブライテ通りとヘーア通り。特にヘーア通りは「桜通り」とも呼ばれている。どちらの通りもボン中央駅から歩いていける距離にある。ボン中央駅はケルン・ボン空港から電車で1時間弱。