【MAZZEL夏合宿取材】KAIRYUが確信する「うまくいっている」という実感
ジワジワよりも“エグいスピード感”
──現在のMAZZELのグループとしての進捗については、どのように感じていますか? KAIRYU 外から見えている数字がすべてじゃないですし、何をもってうまくいっているとするのか人によってもけっこう違うと思うので一概にどうとはいえないんですが、冷静になって考えると「エグいスピード感だな」って思うときはありますね。デビューするときに「1年半後にはアリーナに立っています」と言われたら、「俺ら、もうアリーナに立つの!?」ってなっていたと思いますもん。 作品によっては「もっと知ってほしかった」と不安になることもありますけど、結果としては、ジワジワというよりももっと早いスピードでファンを増やせていると思うので。単独ライブに人を呼ぶのって、何よりも難しいことですからね。たとえば1曲バズったからといって、急にアリーナを埋められるかといったらそれは別の話だと思います。そんななかで、『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』の追加公演としてアリーナを決められたのは、確信を持って「うまくいっている」と言っていいと思います。 ──「エグいスピード」で進んでいるように感じることもあるとのことですが、そのスピード感にスキルや気持ちは追いついているように感じていますか? KAIRYU 問題によってはすぐに解決できないこともありますけど、一個一個着実に進めていると思います。内側にいる人間がそう感じているなら、外から見てもそれが伝わるようにしていきたいですね。どこをどう見せたらいいのかは考え中ですけど。この感覚を、みなさんにもっと共有できるようになったらうれしいです。
「来年はアリーナツアーができるな」という確信を持ちたい
──年内中に成し遂げたい目標を教えてください。 KAIRYU ファンの方から見えることではないのかもしれないですけど、僕たちのチームの中で「来年はアリーナツアーができるな」って確信が持てること。僕的には、それが一番わかりやすい目標ですね。 ──年始のインタビューでは「個人的に伸ばしたいこと」を聞かれた際に、「僕自身が楽しみたい。そうしないとみんなを幸せにできないし、どの仕事もうまくいかないと思うので」と話されていましたが、それは実現できていますか? KAIRYU そういう力も、ついてきているんじゃないかな。仕事がずっと楽しいので。“楽しむ力”があるから楽しめているのか、単に楽しいから楽しんでいるのかは、わからないですけど(笑)。デビュー当時こそ「どんな反応がくるんだろう」とか「できるだけいい反応がほしいな」とか漠然としていたんですけど、最近は「ここまでに、こういう結果を出したい」みたいに、もうちょっと細かく目標設定できるようになって、楽しみ方が変わってきました。 ポジティブな意味で、変化してきていると思うんです。ツアー中もみんなで「たっのし~!」ってめっちゃ言ってたし(笑)、ライブ後の幸福感もすごかった。もちろん、問題は永遠に出てきます。でも、いろいろと感じたことをパフォーマンスに反映したり、「なにくそ!」って気持ちになれたりするのも、いい経験だと思うんですよね。 ──最後に、この夏合宿で成し遂げたいことを教えてください。 KAIRYU デビューしてからなかなかこういう機会がなかったので、もっと距離を縮められたらいいですね。その絆を持ち帰って、曲に落とし込みたい。それくらいに軽い気持ちっていうか、シンプルに「楽しもう」くらいの気持ちで臨もうと思っています。 * ■KAIRYU (カイリュウ)2000年10月22日生まれ、兵庫県出身
文=坂井彩花 撮影=山口こすも