ベガルタ仙台ユース木谷公亮監督「相手が強かった」「東北にいるだけじゃ出来ない経験」
12月10日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)2回戦で、鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦したベガルタ仙台ユース(宮城)は0-7で敗れ、プレミアリーグ初昇格を逃した。 【フォトギャラリー】鹿島アントラーズユース vs ベガルタ仙台ユース 仙台ユースは相手ボールでキックオフしてからそのまま15秒で失点。あまりにも早い失点で出鼻をくじかれると、続く7分には中盤でボールを奪われ2点目も献上。さらに27分にCKから3点目を奪われると、35分に2枚替えを敢行し3バックに変更。ハーフタイムを待たずしてシステムを変えて反撃を狙った。しかし、その後も大きく流れを変える事は出来ず、0-7で鹿島ユースに完敗を喫した。 試合後「相手が強かった。それだけだと思います」と鹿島ユースの強さを讃えた仙台ユース木谷公亮監督。自チームの選手たちに対しては「中一日の中で出来ることを最大限やってくれました」とコメント。 いきなりの失点でゲームプランが崩れ、ファウルか微妙な判定で足が止まってしまったところから2失点目。序盤に不運が重なったともとれるが、それでも指揮官は「あれがファウルだったとしても、僕らが止まってしまったのが悪かったと思うし、結果的に逆転できる実力があったかと言えばそうじゃなかった」と言い訳を一切せずに現実を受け止めた。 「ここのピッチに立つというのは東北にいるだけじゃ出来ない経験。こういう相手と本気で45分ハーフが出来るっていうのは練習試合ではできない。僕も含め足りないところだらけですが、数年後、今日のアントラーズの選手より上にいける選手たちがいるかもしれないし、下を向かずに頑張っていきたい」と、この悔しい経験を糧にして成長していきたいと語った木谷監督。 これで公式戦を終えた3年生に対して話が及ぶと「(3年生は)9人しかいないんですけど、毎日一生懸命取り組んでくれましたし、今年の入りから比べたら人としても選手としてもすごく成長してくれたと思うので......かわいいですよ」と話し言葉を詰まらせた。 そして「それぞれの特徴を出して、今日やった相手を上回って、全員がプロを目指して大学でサッカーをやるので、今やっているように、それ以上にサッカーに取り組んでもらって、人としてもサッカー選手としてもよりいい選手になって欲しい」とチームを巣立つメンバーにはなむけの言葉を送った。