米倉涼子 この2年は「引退も考えた」 脳脊髄液減少症でも「ドクターX」撮影「期待に応えられない」と
俳優の米倉涼子が14日、NHK「あさイチ」に生出演。19年に発症した脳脊髄液減少症のため「この2年は引退を考えた」という切実な思いを語った。 【写真】症状回復で5月にロスに渡米した米倉涼子 ドジャース・ロバーツ監督と顔寄せあい2ショ 米倉がこの病気を最初に発症したのはブロードウェイミュージカルの「シカゴ」の練習中だったという。最初は「練習が終わると立ち上がれない。疲れちゃった、怠慢になっちゃった、作品が好きじゃなくなったのかなって思った」という。 「気がついたらまっすぐ歩けない、壁に手をついて歩く」ような状態。「その病だと気づくまではだいぶ時間がかかった」と振り返った。 脳を覆う脊髄液が減少してしまうもので、一度治療を受けると「最低2週間は横になっていないといけない」と脊髄液が増えるまでひたすら横になっているしかないという日々。そんな中でもドラマの撮影はあり、「途中からはベッドを用意してもらって。『ドクターX』は下を向きながらだからつらかった」と振り返った。 「頑張れる頑張れない次元ではなく、完全に無理でした。ヒールとかも履けないし、もう諦めるしかないという状態」となってしまったが、「でも、びっくりしたけど作品を見たら私、元気なんですよ」ともコメント。 そのため「引退も覚悟してて。思うように体が動かないのに期待されるのはパワフルな役。そういうものに、自分のメンタル、フィジカルがこたえられない。ケアしてもらいながら撮影を進めることが本当に申し訳なくて。大丈夫だよって言われても100%できないんじゃないか、引退もちょっと考えてました、この2年は」と正直に打ち明けた。 だが、そんなときに名医に出会い、症状が回復していく。今回、病状をテレビで説明したのには「この病気を多くの人に知ってほしい」という思いがあったといい「テレビの中、舞台の上でいつか克服して元気な姿で頑張れるっていうのを、みんなに教えてあげたい」と、同じ病気に立ち向かっている人たちへ元気になった自分の姿を見せることが今の目標だと語っていた。