前年女王・富士通レッドウェーブの町田瑠唯が語る連覇への道筋「簡単ではない、全員が努力してレベルアップしていかないと」
「目標はWリーグ連覇と皇后杯の優勝2冠」
昨シーズン16年ぶりに優勝を果たし、連覇を目指して新シーズンを迎える富士通レッドウェーブ。司令塔としてチームを優勝に導き、パリ五輪でも日本代表として活動した町田瑠唯に、オフシーズンからシーズン開幕の間の動きや目標について聞いた。 ──オリンピックが終わり、慌ただしいシーズンの開幕となりますが、オリンピックでの経験をどのように新シーズンに活かしていきたいですか? 私的には、あんまりやりきれなかった気持ちがあるので、新シーズンに向けてその気持ちをしっかりとぶつけてやっていけたらいいなと思います。 ──9月26日から28日にかけて中国で初開催された『FIBA女子バスケットボールリーグアジア2024』で富士通レッドウェーブは3位となりました。チームの仕上がりはいかがですか? 徐々に上がってきてるのかなとは思うんですけど、まだまだ足りないとこはあるので、しっかり開幕に向けて上げていきたいと思います。今回の遠征は、個人的にはリーグに向けてコンディショニングを上げていくことをポイントにしてきましたが、若い選手の成長やチーム力の向上がよく感じられる大会になったと思います。 ──開幕戦の相手となるアイシンウィングスにはどのようなイメージを持っていますか? メンバーがガラッと変わった中で、それぞれの選手たちがどのような役割でプレーするのかが気になります。渡嘉敷来夢選手が加入したことでよりインサイドが強くなると思いますし、速さやシュート力のある選手も増えたと思うので、そこはチーム全員で守っていきたいと思います。 ──強敵を攻略するために、ご自身のプレーでイメージしていることはどのようなことですか? チームとしてしっかり戦えるように。富士通が得意とするディフェンスからの速い展開に持っていけるように、ポイントガードとしてアップテンポな形に持っていけるようにやっていきたいです。個人としては毎シーズン変わらないことではあるのですが、得点というよりもしっかりとシュートの本数を増やして確率にこだわってやり続けていきたいと思います。 ──今シーズンより宮下希保選手が加入しました。富士通にとってどういうプラスになると思いますか? 宮下選手は色々なことができる選手なので、徐々にフィットしていって、合わせの精度が上がっていくんじゃないかなと思います。合わせる時と自分で積極的に行くところのバランスをうまく取って、宮下選手らしくプレーできるよう、私も声がけしていきたいと思います。 ──今シーズンからリーグのフォーマットが変わり、昨シーズンの上位8チームによる4回戦総当たりとなりました。気をつけたいポイントはありますか? 基本的には変わらないとは思うんですけど、どのチームも簡単に勝てる相手ではないので、チーム力が本当に大事になってくると思います。スタートの5人じゃ絶対戦えないですし、チーム全員が少しずつチームのためにやっていくことが勝ち抜くためのポイントかと思います。 ──去年優勝したことで少し余裕が出た、昨シーズンより自信がみなぎってるなど、ご自身やチームメートのメンタル面で変化を感じることはありますか? 余裕はないと思います。優勝したからといって余裕を持つことはないと思いますし、もう一度優勝して、皇后杯との2冠を目指すというところなので、本当に簡単なことではないのもわかっています。去年よりも全員が努力して、レベルアップしていかないと優勝できないってことはみんな理解しているので、向上心はすごいあると思います。
バスケット・カウント編集部
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