佐賀インターナショナルバルーンフェスタ「中止」に…激しい雨予報、競技飛行は実施検討中
10月31日に開幕した「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」について、佐賀バルーンフェスタ組織委員会と熱気球大会佐賀運営委員会は同日夜、台風などの影響で安全確保が困難になったなどとして、大会最終日の4日までにメイン会場の嘉瀬川河川敷で開催予定だったすべてのイベント・出店の中止を決めた。事実上の「大会中止」となる。 【動画】カラフルな気球、青空にふわり…2023佐賀バルーンフェスタ
組織委などによると、佐賀県内では2日まで激しい雨が続く予報が出ており、国土交通省佐賀河川事務所などの予測から、河川敷一帯が冠水する恐れがあると判断。参加者や観客の安全面、発電機など会場設備への影響を考慮し、10月31日夜から撤去作業を開始した。これに伴い、JR長崎線の臨時駅「バルーンさが駅」や駐車場も閉鎖された。
競技飛行については、1、2日を中止とし、3日以降は会場を使用しない形での実施を検討中という。
運営委の会長を務める佐賀市の坂井英隆市長は1日、市役所で報道陣に対し、「大雨や冠水の予測を踏まえ、断腸の思いだが中止の判断に至った」と語った。市は、出店を予定していた事業者などを対象に「何らかの対応ができないか検討する」としている。
初日は約8万5000人が訪れ、5日間で約80万人の来場が見込まれていた。