元巨人の高橋由伸氏「ストライク入らなかったから…」ソフトボール日米対抗で始球式 ソフトの速球は「当てるのも難しい」
ソフトボールの日米対抗・最終第3戦は8日、横浜スタジアムで行われ、日本は6回で7点差をつけるコールドで、米国を8―1で下した。 元巨人監督の高橋由伸氏=スポーツ報知評論家=が試合前の始球式を努めた。ワンバウンドしたが、真っすぐ捕手のミットに収まった。「変なところに行くよりも(捕手)その辺にいった方がいいかなと思って、置きに行ってしまいました。ストライク入らなかったからね…ちょっと残念な結果ではありますが、初めてにしては良かったんじゃないかな」と及第点を与えた。 ソフトボール女子のマウンドからホームベースまでの距離は13・11メートルで、プロ野球より5・33メートルも短い。投手は下手投げでボールの出所や軌道も変わってくる。巨人の打線の主軸として活躍した高橋氏であっても「(バットに)当てるのも難しい」と明かす。「番組などで対戦させてもらったりしたけどタイミングと球筋も違って、独特ですね」と感覚の違いを説明した。 ベース間も野球より狭く、試合展開や投球、打球、走塁のスピード感が、ソフトボールの最大の魅力だ。例えば内野ゴロでも、野手の間に飛べば「ギリギリのプレー」になる。この日も東京五輪金メダルメンバーの川畑瞳二塁手(デンソー)が二遊間のゴロをダッシュで詰めて、ジャンピングスローでさばいた。高橋氏も「ソフトボールは、野球とはまた違ったスピード感があります」とうなずいた。 野球・ソフトボールは28年ロサンゼルス五輪で実施種目に復帰する。この日は、日本が金メダルを獲得した東京五輪の決勝が行われたハマスタで上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)は、4番手として6回から登板。41歳のベテランは、米国1番の左打者に高めに甘く入った球をはじき返され、左越えソロで1失点したが後続はしっかり抑えた。高橋氏も「どうなるか分からないとは思うけど、また五輪で投げているところを見たいですね。ディフェンディングチャンピオンでプレッシャーもあると思うけど、スポーツは世界で勝ってこそ皆に憧れられる。楽しみです」と期待を寄せた。
報知新聞社