吉田正尚のトレード放出の可能性を米誌も“肯定” レッドソックスでの立場はますます危うく「高額契約を正当化するのは難しい」
メジャーリーグ移籍2年目を終えたサムライの去就が小さくない注目を集めている。レッドソックスの吉田正尚だ。 【動画】吉田正尚、内角高めの直球を粉砕! 本拠地熱狂の確信弾 2022年12月にオリックスからポスティングシステムを利用し、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約110億円)で大型契約を締結した吉田。1年目の昨季は140試合に出場して、打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783とまずまずの成績を残した。 だが、今季は度重なる怪我によって成績は低迷。最終的に出場108試合で打率.280、10本塁打、56打点、OPS.764にとどまった。また、オリックス時代からの課題でもあった守備面の評価を高めきれずに外野での守備機会はわずか1イニングのみ。本領を発揮しきれたかと言えば、そうではなかった。 若手の台頭もあってチーム内競争でも後手に回った。1500万ドル(約21億円)と決して安くはない年俸を考えると物足りない成績に終わったと言える。そんな吉田は今オフにトレードされる可能性が現地メディアで論じられ続けている。 米スポーツ専門誌『Sports Illustrated』は「投手陣のテコ入れと右打者の補強が必要だ。これだけは明らかだ」と指摘。レッドソックスが今オフに狙うべき補強ポイントを挙げた上で「指名打者兼外野手のマサタカ・ヨシダを巡っては厳しい決断を強いられるかもしれない」と指摘。高額なポスティングフィーを支払った吉田がトレード候補であるとした。 さらに同誌の取材に応じた米専門サイト『Fan Sided』のレッドソックス番を務めるライアン・バントン記者は「支払われるであろう高額な3年総額5580万ドルの契約を正当化するのは難しい」と断言している。 「ボストンでの2シーズンで、ヨシダは期待に応えられていない。彼の価値は守備力のなさによって損なわれている。2023年のルーキーシーズンに左翼手として87試合に出場したヨシダだが、今年は指名打者に“降格”された。ヨシダには昨シーズンのオフからトレードの噂が絶えなかったが、いまやボストンでの彼の日々刻々と変化している」 シビアな意見ばかりが目立つ吉田。オフの動向次第ではキャリアの正念場を迎えそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]