香川華道部の松本部長と宮原副部長が全国高校生花いけバトルに初出場【宇部】
2月の"決戦"へ練習重ねる
宇部フロンティア大付属香川高華道部の松本響葉(おとは)部長(2年)と宮原愛世副部長(同)が、来年2月2日に香川県で開かれる「第8回全国高校生花いけバトル」に出場する。2度目の挑戦でつかんだ晴れ舞台に向けて、さらなる研さんを積んでいる。 同大会は香川県などが中心となって2017年から開催している。2人一組でエントリーし、用意された花材を使って5分以内に即興で生ける。各地区予選を勝ち抜いた12チームが集結。作品と所作の両方が審査対象で、審査員と観客が勝敗を判定する。 2人は、10月に広島県府中町で行われた広島大会に「ひまわり10(テン)」のチーム名で出場。準決勝では松本部長のコンタクトレンズが外れ、遠近感がつかめなくなるアクシデントがあったが、冷静に対処して決勝に駒を進めた。 前回は予選敗退だったが、今回は山口、広島、岡山県内の9校28チームの中から地元広島県勢以外では初めての優勝という快挙を達成。同校にとっては3度目の挑戦での初優勝になった。 普段の生け花と異なり、「花いけバトル」は広い空間の中で、多くの観客に囲まれながら素早く生けるため、平常心でのパフォーマンスが重要となる。2人はその点も意識しながら練習を重ねているという。 松本部長は「花材を雑に扱わないなど、さまざまなことを意識している。たくさん練習して全国でも臆することなく生けたい」、宮原副部長は「花材や花器の重さのバランスなどに気を付けている。練習してきたことを本番でも生かせるように頑張りたい」と熱意を示した。 顧問の本村幸織先生は「熱心に練習をし、片付けも一生懸命。手際の良さを強みに、大会でも丁寧に花を生けてほしい」と期待を込めた。