【広島】ドラ2佐藤柳之介「22年間で一番うれしい日」誕生日に指名あいさつ「まず奨学金返す」
試合も人生も堅実に組み立てる。広島ドラフト2位の富士大・佐藤柳之介投手が22歳の誕生日である1日、岩手・花巻市内の同大で指名あいさつを受けた。「22年間のなかで一番うれしい日になりました」。晴れやかな笑顔で語った。 キレのある最速148キロの直球を軸に、カットボールやスプリットなど多彩な変化球を操る。緩急を用いた堅実なゲームメークが光り、通算11勝。北東北大学リーグを代表する左腕は、生き方も堅実だった。野球以外の目標を聞かれ「まず奨学金を返したいです。しっかり親孝行して、貯金します」とにっこり。どう親孝行するかは「野球を長くやること」と言った。 指名後、自身のSNSには300件を超える連絡が来た。「すごかったです。見たことないほど…」。チームはドラフト翌日も朝5時から練習し、その週末は福島・いわきで明治神宮大会の東北代表決定戦に臨み優勝した。多忙な中でも「何日かかけて、ちゃんと連絡は返させてもらいました」。投球同様、丁寧に応えた。プロでは、まずは開幕ローテーション入りを目指す。「1年目からしっかり出られるようにしたいです」。堅実に、1歩ずつ進んでいく。【浜本神威】