【POG】来シーズンのPOG取材がスタート!手塚厩舎のラインアップが楽しみ(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 先週はサウジCデーでしたね。メインのサウジCは米国のセニョールバスカドールが勝利。日本のウシュバテソーロは惜しくも2着でした。勝てなかったのは残念ですが、世界のダート競馬で日本馬が上位に来るのが普通になってきたのはすさまじいことで、驚きしかないですね。ドバイでも日本馬の活躍が期待できそうです。 さて、今週から来シーズンのPOG取材が開始されました。美浦で最も早く取材をさせていただいたのは手塚厩舎。まだ詳細は秘密にしておきますが、種牡馬2頭の子どもを多く管理されるようです。1頭は手塚厩舎と言えば、そうフィエールマンです。「いろんなタイプの産駒がいる印象。アベレージヒッターではない気がするから、この中に大物がいるといいですね」と師。もう1頭はキズナ。師は「集めたわけではなく、偶然にそうなった」と話していました。今年の2歳は種付料が600万円から1000万円に上がったタイミングで種付けされた世代。繁殖牝馬の質が上がっているでしょうから、今年の手塚厩舎のラインアップは非常に楽しみです。そのうちご紹介できればと思っております。 そして今週はトライアルの弥生賞ディープ記念、チューリップ賞が行われ、どの馬が権利をゲットしてくるかが非常に注目です。賞金を持っていない馬が権利を獲ると、本番の出走ハードルが上がることが予想されますし、直行を予定している馬にとっては出走を左右される自体にもなりかねませんからね。ここからの2、3週で桜花賞、皐月賞の流れが決まります。 先週の水仙賞(芝2200m)はクリスマスパレード(牝、加藤士)が勝利。牝馬でこの条件を勝つのは素晴らしいですね。次走はフローラS(4月21日・東京、芝2000m)を予定。大目標のオークス(5月19日・東京、芝2400m)へ向けていい競馬を期待したいところです。 デイジー賞(芝1800m)はイゾラフェリーチェ(牝、鹿戸)が勝利。こちらもトライアルを使ってオークスが目標というローテになりそうです。 東スポ杯2歳Sの勝ち馬シュトラウス(牡、武井)は、ファルコンS(16日・中京、芝1400m)に北村宏騎手で予定しています。レースでの折り合いが課題の馬で、距離短縮がいい方に出るといいですね。(馬サブロー美浦支局・木村)