警察手帳や逮捕状を見せて本物の警察官と信じ込ませる…高齢男性が2000万円の特殊詐欺被害(島根)
島根県東部の高齢男性が、約2000万円の特殊詐欺被害に遭いました。 犯人は警察官や検事を騙り、逮捕状や警察手帳を見せるなどして信じ込ませ、お金をだまし取りました。 詐欺被害に遭ったのは島根県東部の70代の男性です。 12月、男性の携帯電話に警視庁や大阪府警を名乗る複数の男から電話があり、「主犯格の男を逮捕した。押収した大量のキャッシュカードの中にあなた名義のものがあった。あなたも共犯者になる」などと言われました。 その後、「大阪府警捜査二課のタナカ」や「検事のカミヤ」を名乗る人物から「3つの選択肢がある。出頭するか、すべての金融機関を凍結するか、指定口座に送金してもらい、あなたのお金がマネーロンダリングに使われていないか調べる」と言われ、男性は言われた通りに振り込めば逮捕を免れると考え、指定された口座に5回にわたり合わせて1986万円を振り込みました。 やり取りの中で犯人は、SNSアプリのビデオ通話を利用して警察手帳や逮捕状のようなものを見せるなどして、男性に本物の警察官であると信じ込ませていました。 警察は、警察官がビデオ通話などで捜査書類を見せることはなく、お金を要求することもないので注意してほしいと呼びかけています。
山陰中央テレビ