石原さとみ主演×吉田恵輔監督『ミッシング』“平和で温かく柔らかい空気”に包まれた現場メイキング写真解禁
5月17日(金)に全国公開される石原さとみ主演、吉田恵輔監督映画『ミッシング』のメイキング写真が解禁された。 【全ての写真】石原さとみ、中村倫也、青木崇高らの“ワンチーム”精神を映す映画『ミッシング』メイキング写真 ある日突然いなくなった幼い娘。その帰りを3ヵ月間懸命に待ち望みながら、自分たちの力ではどうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親とその家族。事件により世間の注目を浴びた事により、謂れのない誹謗中傷や好奇の目に晒されながらも、いつか必ず会えるその日を信じて出口のない迷路を彷徨い続ける母親・沙織里を演じた石原。今までの自分を壊して欲しいと、7年前自ら吉田恵輔監督に直談判し、2022年の出産後1年9ヵ月ぶりの芝居でこれまでのイメージを一新させた新境地を魅せる。 さらに、中村倫也、青木崇高を筆頭に、森優作、小野花梨、細川岳、有田麗未(ありたつぐみ)、小松和重、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純ら実力派キャスト陣が集結。“人間描写の鬼”吉田監督は本作を「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語り、雑音溢れる世の中をリアルにそして繊細に描いた。 解禁されたメイキング写真は4点。まずは石原とそのすぐそばに監督の吉田が並んで座っている姿を映した1枚。石原と監督の吉田、お互いにとって「挑戦だった」という本作の撮影中は、どう演じればいいか分からない状態がずっと続いていたという石原に、吉田はテイクごとにそばに行って時間をかけて丁寧に会話をしていた。撮影が早いとよく言われる吉田組では、滅多にない光景だったという。 中村倫也演じるテレビ局の記者・砂田の仕事場の撮影は、実際のテレビ局を使用して行われた。写真には、普段私たちが目にすることのないテレビ局内の風景も映っており、本作には『空白』(21)で描き切れなかったマスコミの今をしっかりと掘り下げたいという吉田の思いも盛り込まれた。 常に世間の目にさらされる夫婦役を演じた石原と青木は、家の中や街でのビラ配りなど、一緒にいるシーンが多かった。事件に対する温度差からぶつかるシーンも続いたが、お互いに言葉数を重ねるというより、一緒にシーンやそこに向かう気持ちを共有することできて本当に助けられた、と振り返っている。 そして解禁されたメイキング写真には、晴れた空の下で笑顔を浮かべながらスタッフと一緒にモニターを眺める石原と吉田の姿も。念願の吉田組への参加が叶った石原は「役柄も設定もお話もツラいけれど、とにかく現場が平和だった。温かいし、優しく、やわらかい空気に包まれている」と現場の雰囲気を明かしていたが、集中力を切らさずに演じられたのは、臨機応変に対応するスタッフたちの支えもあったという。映画の本編も緊迫感や圧迫感など辛い感情が後半まで続くが、撮影中も本作のテーマ同様に関わる全員がお互いに寄りそう気持ちを大切にして演じることで、“温かい気持ちに涙する”1本を作り上げることができた。 ※吉田恵輔監督の「吉」は<つちよし>が正式表記