シーホース三河 20点差から追い上げるもアルバルク東京に惜敗 長野誠史「我慢できるチームになれば必ず勝てる」と前を向く
長野誠史「苦しい時間帯で我慢し続けること。それができれば必ず勝てる」
三遠ネオフェニックス、宇都宮ブレックス、そしてアルバルク東京。リーグの勝率上位3チームとの連戦が始まる前、ライアン・リッチマンHCは「三河がどんな存在か証明するチャンス」と話していた。結果は1勝4敗で、望んだものを得ることはできなかった。しかし、選手もスタッフも下を向いてはいない。三遠戦は相手のペースとなってしまったが、宇都宮をあと一歩まで追い詰め、A東京とは1勝1敗。三河がCSでも「戦える資格」があることを証明した。 リッチマンHCはこの5戦について「間違いなく正しい方向に進んでいる」と振り返る。「(1勝4敗は)望んでいる結果ではなかったが、三遠さんとの試合を除けば、三河らしさを発揮できた。トップチームと言われる素晴らしい相手に対して、勝つチャンスも十分にあった。ただ、届かなかったのは事実です。学んだことを力にするにはハードワークするしかありません。私たちはまだ土台を作っている最中。何が足りなかったのか精査して、土台を作るための糧にしたい」 長野も言う。「今日は苦しい展開になったが、20点差からカムバックして、一時は2点差に詰め寄ることができた。40分間継続すること、我慢し続けることがこれからの課題。(ミスが出ても)ちょっとのことを我慢すれば展開は変わっていたはず。ディフェンスのコミュニケーションミスを減らし、フリースローなど決めるべきシュートを決める。そして、流れが悪い時間帯で我慢できるチームになれば、どんな相手でも勝てる自信があります」 この2戦で復帰後のベストパフォーマンスを見せたシェーファーも同じ考えだ。「上位チームと大きな差はない。あとちょっと、そこまで、本当にもうそこまで来ています。結果は残念だったが、悲観する必要はない。むしろ自信になりました。シーズン序盤に崩れてしまったゲーム(第7節の渋谷戦)がありましたが、そこから全員が学び、その後はゲームが崩れたことは一度もありません。チームの粘り強さ、タフさは自信を持っていい」 中地区優勝は三遠にほぼ決まった今、三河は中地区2位の座をかけて、サンロッカーズ渋谷、ファイティングイーグルス名古屋、そして川崎ブレイブサンダースと争うことになる。CS進出を決めるために負けられない戦いが始まる。「今シーズン、渋谷さんにも川崎さんにも連敗しています。絶対にリベンジしなきゃいけない」とシェーファー。この5試合で感じた手応えや悔しさが、最後に笑うために必要なプロセスだったと言えるように。激闘の終盤戦がいよいよ始まる。