3年連続GG賞の中日・岡林勇希、今季233度の守備機会で失策0、球団8人目の守備率10割 「準備が一番大事」データと感覚で進化
プロ野球で守備の名手に贈られる「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表され、中日の岡林勇希外野手(22)が3年連続で選ばれた。3度目の受賞となる。今季は自身初となるシーズン守備率10割を達成した。 今季も守備のスペシャリストとしての勲章をつかんだ。3年連続3度目の選出に「大変光栄に思います。個人のレベルアップがチームの勝利には必要だと思いますので、さらに成長できるよう努力していきます」。岡林は球団を通じて喜びのコメントを発表した。 思うようなシーズンの始まりではなかった。2月23日の広島とのオープン戦(北谷)で右肩に違和感を訴えて途中交代。翌24日に右肩の炎症という診断を受けた。開幕は出遅れたものの、持ち前の広い守備範囲と強肩は健在だった。守備では阪神・近本、中日・細川と並んでリーグ最多の6補殺をマーク。中堅手で80試合、右翼手で23試合に先発出場した中で特筆すべきなのは233度の守備機会での失策0。自身初となる守備率10割でシーズンを終えた。 中日の外野手でシーズン守備率10割を達成したのは、2リーグ分立後で打撃、守備ともに規定打席に到達した選手としては8人目、10度目となった。これまで平野謙、福留孝介、大島洋平らがマークしてきた記録を高卒5年目の岡林が最年少で更新した。 規定打席初到達だった2022年は5失策、昨年は6失策。そこからしっかり成長した。「僕は準備が一番大事だと思っています」。試合前には各打者の打球方向などのデータを確認。自分の感覚も加味して、守備位置を変えていく。準備をしっかり重ねて、堅実な守備に磨きをかけた。
中日スポーツ