巨人の女子野球チームに入団、合格者2人の狭き門突破 高校全国準Vチームで1番打者の上條さん
長野県塩尻市出身で岐阜第一高校(岐阜県本巣市)3年の上條優奈さん(18)が来年1月、プロ野球巨人が運営する女子硬式野球クラブチーム「読売ジャイアンツ女子チーム」に入団する。24日、かつて所属したチームの恩師らへ入団を報告し、新たなステージでの活躍を誓った。 【写真】「女子野球をもっと盛り上げられるように自分のできることを全力でやりたい」と上條さん
塩尻市吉田小学校2年のときに兄の健亮さん(22)の影響で野球を始めた上條さん。丘中学校時代には全国大会も経験し、高校はレベルの高さや練習環境にひかれ、岐阜第一高校に進学。1年秋からレギュラーをつかむと、準優勝した今夏の第27回全国高校女子硬式野球選手権では主に1番左翼手で全5試合に出場した。
7、8月に今季から本格始動した読売ジャイアンツ女子チームのセレクションを受験。高校生と大学生対象の部門には約20人が受け、合格者2人という狭き門を突破した。23日に東京ドームで行われた「ジャイアンツファンフェスタ2023」で入団が発表され、ユニホームに袖を通した。
チームは今季、関東女子硬式野球連盟が主催するプレミアヴィーナスリーグで2位、クラブチーム日本一を決める大会で初優勝した。自身の持ち味を「打撃と走塁」と話し、「先輩たちのプレーを見て学び、まずは試合に出て活躍したい」と抱負を語った。丘中学校時代の監督である上條明さん(54)=同市=は、サインの書かれた色紙を贈られ、「長く活躍できるように頑張ってほしい」とエールを送った。
選手と並行して、巨人のアカデミーで園児から小学6年生までの指導にも関わるという上條さん。「女子野球をもっと盛り上げられるように自分のできることを全力でやりたい」と語った。