沼津でロケ「そして、優子2」北海道国際映画祭・最優秀賞 監督ら市役所訪問、市民に感謝
沼津市内でロケした映画「そして、優子2」がこのほど、第1回北海道国際映画祭の最優秀国際長編映画賞(金ふくろう賞)を受賞した。沖正人プロデューサーと佐藤竜憲監督が29日、同市役所を訪問し、頼重秀一市長やロケに協力した市民に感謝を伝えた。 同作は架空の島を舞台に、暴力団員の父親と暮らす高校3年生の「優子」の成長を描く物語。作品名の「2」はシリーズの続編ではなく、主人公の進化を込めた。10月に北海道で開かれた同映画祭長編コンペティション部門で、国内外の8作品から頂点に輝いた。 佐藤監督は「海外作品が含まれる中で選ばれ、うれしい」と喜び、沼津でのロケを「キャラクターが沼津の風景に溶け込んだ。ロケ先の皆さんにお世話になり、私自身、沼津愛が高まった」と振り返った。沖プロデューサーは「作品を見て、地元の方に沼津の良さを再発見してもらえたら」と期待した。 作品は同市我入道の海岸や淡島のほか、中心部の飲食店などでロケ。主人公の優子を瀬戸みちるさん、父親を柳憂怜さんが演じた。同市出身の大川航さん、藤木由貴さんも出演する。 昨年12月に同市で先行公開。来年2月中旬から順次、全国公開する。
静岡新聞社