法大・大西遼多が3ランなど2安打 父はソフトバンク新コーチ フレッシュトーナメント/東京六大学
東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント(15日、神宮)順位決定戦の3試合が行われ、3、4位決定戦で法大は明大と5-5で引き分けた。法大はソフトバンクの1軍外野守備走塁兼作戦コーチに就任する元中日外野手の大西崇之氏(53)を父に持つ、大西遼多(りょうた)内野手(1年)が三回に3ランを放つなど2安打3打点の活躍を見せた。決勝は慶大が立大を延長十一回タイブレークの末、5-3で下し、3季連続16度目の優勝を決めた。5、6位決定戦は早大が東大を9-0で下した。 将来のチームを担う1、2年生が出場する新人戦で、大器の片鱗(へんりん)を見せた。法大の1年生、大西が2-2の三回1死一、二塁から左翼席に3ラン。神宮初アーチの感触をグッとかみしめた。 「とにかく来た球を素直に打つことを心掛けた。ちょっと(バットの)先っぽだったが、入ってよかった」 「5番・DH」で出場した大西は五回にも中前打を放ち、2安打3打点でネット裏で観戦した父、崇之氏に自慢の打棒を見せつけた。13日の東大戦でも、2安打4打点。試合後、父からは「頑張れ」と激励のメッセージをもらったという。「やるべきことをしっかりできたかな」と視線を上げた。 愛知・中京大中京高出身で甲子園出場はないが、181センチ、85キロの体格を生かした、長打力が売りの右打者だ。秋の振り込み期間では、連続ティー打撃など、下半身を使うメニューで打撃に磨きをかけた。「スイングスピードやパワーが向上した」と手応えを語る。 今秋リーグ戦で主に3番を打った中津ら4年生が卒業。今季はリーグ戦出場はなかったが、「長打力やパワーを存分に発揮して来春から試合に出られるように」と誓った。大西が法大打線にフレッシュな旋風を巻き起こす。(児嶋基)