全米ブックメーカーのWBC優勝オッズで侍Jは3番人気で3倍!
米国のオンラインブックメーカーの「ボバダ」が、WBCのオッズを更新した。一番人気はアメリカで2倍。ついで、前大会優勝チームのドミニカ共和国の2.5倍、日本は3番人気で3倍となっている。 4番人気以下は、ベネズエラの9倍、韓国、プエルトリコの10倍と続き、7番人気がキューバの18倍、オランダ、メキシコの25倍となっている。 日本が一次ラウンドを戦うプールBでは、豪州、中国が揃って150倍で大会参加チーム中ブービーの評価。最下位は、プールAのイスラエルの200倍だった。 CBSスポーツの電子版は「ブックメーカーはアメリカの優勝を支持」というタイトルで報道した。 記事を書いたマイク・アクサー記者は、「アメリカチームは、過去にWBCでの勝率が5割しかないが、今回のロースターは、このトーナメントをかちぬく最高のチームに見える」と、ブックメーカーが評価したアメリカの一番人気を当然と評価した。 元ヤンキース監督のジョー・トーレGM、名将ジム・リーランド監督が人選した28人は、まさにオールスター級。2年連続で本塁打、打点のタイトルを獲得しているロッキーズのノーラン・アレナド、イチローを控えに追いやっている強力なマーリンズ外野陣から、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチの2人。ジャイアンツの全米ナンバーワン捕手、バスター・ポージーらが、揃っている。 毎大会、不安視されていた投手陣は、ナショナルズで昨季防御率2.83、16勝10敗のタナー・ロアークや、レイズの昨季9勝19敗、防御率4.02のクリス・アーチャーらローテーション投手をそろえ、昨季防御率1.45、10勝1敗12Sだったインディアンズのセットアッパー、アンドリュー・ミラーなども集め、まさにドリームチームとなっている。 同記事では、「メキシコの掛け率がおいしい。ピッチングスタッフはメジャーリーガーで揃えた。ただ、ベネズエラ、プエルトリコのいるグループを勝ち抜くのは厳しいかも。コロンビアはダークホースだ。WBCは初出場。ホワイトソックスのローテーション左腕であるホセ・カンタナ、ブレーブスの右腕、フリオ・テヘランがいる。彼らはすばらしいワンツーパンチだ」と、オッズを解説した。 侍ジャパンについては、過去2度、大会優勝したという事実が紹介されているだけだった。だが、日本人メジャーリーガー投手が一人も選出されていないにもかかわらず、アメリカ、ドミニカ共和国と、それほど大きく差がついていない「3番人気の3位」に支持されているということは、過去の大会に見られる投手陣のレベルの高さや、バントなどをうまく使う細かい部分が、ブックメーカーの“相場師”から評価されているのかもしれない。