観光に大打撃! 「寸又峡夢のつり橋」付近で落石 静岡・川根本町が復旧に向け現地調査も通行止め解除の見通し立たず
静岡県川根本町で18日、落石が道路をふさぎ、一時、観光客が取り残されたことを受け、町は撤去に向けた現地調査を始めました。「夢のつり橋」に続く道は当面通れず、観光への打撃は免れません。 18日午前10時ごろ「寸又峡夢のつり橋」近くで、遊歩道が落石でふさがれ観光客らおよそ30人が一時取り残されました。 町は19日現地で調査を始め、山の上部ののり面に崩れやすい堆積物がないかなどを確認しました。石の撤去は安全性が確認できた後に始めるということで、「夢のつり橋」へ向かう道は当面通れません。 町によりますと「夢のつり橋」は2023年度、およそ5万人が訪れた観光名所。これからの紅葉シーズンは特に多くの観光客で賑わう場所です。 観光の目玉を失った寸又峡温泉には、19日も観光客の姿がありましたが…。 ●観光客(横浜から) 「橋だけではない観光があるだろうからとりあえず来ました」 ●観光客(兵庫から) 「お店を巡って観光しようかなと思っている」 一方で迎える側からは不安の声が。 ●お茶の長島園 長嶋一男さん: 「みんな困っている。ショックを受けている」 ●寸又峡温泉 翠紅苑 望月孝之さん: 「キャンセル、あるいは考えてみようというお客が3割近く出てきました」 こちらの旅館では、今週末からの3連休の予約キャンセルが相次いでいるといいます。 ●寸又峡温泉 翠紅苑 望月孝之さん: 「今年の夏が地震、台風。そういう時がやっと過ぎて、秋を迎える雰囲気が出てきたところでの落石だったので非常に厳しく感じている」 町は調査後に取材に応じ、落石は道路から40メートルの高さから幅15メートルにわたって起きたと明らかにしました。 ●川根本町観光交流課 坂本善弘課長: 「亀裂が長年の風化・降雨による浸食によりまして徐々に開き崩落したものだと思われます」 町は今後も調査を続け、早く復旧したいとしていますが。 ●川根本町観光交流課 坂本善弘課長: 「紅葉シーズン前の10月末までには、通行止めの解除までもっていきたいんですよ。ただ現時点ではいつまでに通れるかというのは判断が今の状況ではできません」