【催告状って無視できる?】税金を支払わずにいたら「催告書」が届きました。すぐには納付できないのですが、少しくらい無視しても問題ないですか?
税金を滞納し続けると、催告書が届くケースがあります。催告書とは、財産調査が始まる前の最終通告です。無視をし続けると、最終的に財産を差し押さえられる可能性があります。 税金の支払いで困ったときは、無断で滞納をするのではなく、自治体へ相談して減免措置を受けられないか確認することが大切です。 今回は、税金の滞納により届く催告書や、無視をし続けたらどうなるのかについてご紹介します。
催告書とは
催告書とは、納付期限を過ぎたときに送られる「督促状」が届いてもなお、税金を納付しない方に送られる文書です。 督促状は、期限を過ぎても税金が納めていない世帯に対して送られ、納税を促すために送られます。また、督促状の送付は法律で定められている点も特徴です。 いっぽう、催告書は督促状が送付されてもなお税金を納めなかった方に対して送付される文書です。いわゆる「最終通告」で、催告書も無視し続けると滞納に対して処分が下されます。 なお、催告書は法律で定められていないため、自治体や状況によっては送られないケースもゼロではありません。その場合、督促状が実質的な最終通告となります。催告書が届いていないからと督促状を放置していると、知らない間に処分が下される可能性もあるため、税金の滞納はできるだけ早く解消しましょう。
催告書も無視し続けるとどうなる?
催告書を無視し続けると、差し押さえのための財産調査が始まります。差し押さえの対象となる財産の種類は幅広く、以下の財産が差し押さえの対象例です。 ・預貯金 ・車 ・不動産 ・生命保険 ・給料 ・宝石 ・時計 ・家電 財産調査にあたって、調べられるのは金融機関や自宅の財産だけではありません。給与も差し押さえの対象となるため勤務先に調査が入るケースもあり、職場の方に税金の滞納がばれることになります。 また、財産調査を行うために滞納した本人の了解は必要ないようです。財産調査が終了し、税金の支払いが行われないと、実際に財産が差し押さえられます。 例えば、車にはタイヤロックがかけられ使用できなくなってしまいます。差し押さえから一定期間がたつと、不動産や車は公売にかけられ、そのほかの財産は換金され滞納している税金分の支払いに充てられます。 ※出典:埼玉県「税金を納めないとどうなるの」