昨年の楽天戦は３戦全敗だった伊藤（写真は昨年９月、エスコンでの試合）

　日本ハム・伊藤大海投手（２６）がリーグ戦再開後初登板として２２日の楽天戦（エスコン）で先発する。昨季３戦全敗と苦しんだ同カードでのリベンジを胸に、交流戦Ｖチームと今季初対決。気候条件がそろえば今年初めて本拠地の開閉式屋根を開けて公式戦を行う「ファースト　ルーフオープンゲーム」で６勝目を狙う。 　　瞳にぐっと力を入れた。交流戦明け最初の登板は今季初対決となる楽天戦。エスコンで最終調整した伊藤は「やるべきことをしっかりやるだけ。最少失点を心がけて一つ一つのアウトをしっかり取っていきたい」と静かに闘志を燃やした。 　やり返すチャンスが巡ってきた。対楽天は昨季３戦３敗、防御率もカード別ワースト５・５６（西武２・２３、ロッテ２・４５、ソフトバンク２・８９、オリックス４・６６）。してやられただけに、燃えないはずがない。交流戦で優勝し、勢い十分で北海道に乗り込んできた相手に対して「打線も今すごく活発ですし、投手もすごくいい。先にマウンドを降りない。そこを意識して投げていきたい」と気合をにじませた。 　「そらびらき」にも不安はない。当日は「ルーフオープンゲーム」として今年初めて球場の屋根が開放。閉鎖時と異なり風などの影響を受けることが予想されるが、右腕は事前準備として２０日の練習中に屋根が開いているなかマウンドで投球練習を実施。各球種の曲がり具合を入念に確かめ「変化球がどうなるのかが一番確認したかったポイント。組み立て自体を工夫する必要もあるし、やっておいてよかった」とうなずく。 　猛追してくる４位・楽天との対戦。新庄監督は今カードからローテーションを一部再編し、山崎、伊藤、加藤貴の３本柱を今季初めて同一カードに集中させた。翌週２８日からは首位独走中のソフトバンク戦も待ち受けるだけに「交流戦明けのスタートとしてすごく大事なカードが続く。３戦とも取るつもりでいく」と伊藤。前回の１２日・中日戦は自身初の１００球未満完封「マダックス」を達成。再びの快投でチームを勝利に導く。