中国、COP29に丁副首相出席へ 習主席の首脳会議参加は不明
[北京 8日 ロイター] - 中国の丁薛祥副首相は、来週アゼルバイジャンの首都バクーで開催される第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)に出席する。 外務省の毛寧報道官は8日の会見で、丁氏が習近平国家主席の特別代表を務めると述べた。習氏がCOP29の首脳会議に出席するかどうかについては言及しなかった。バイデン米大統領や欧州委員会のフォンデアライエン委員長は欠席の意向を明らかにしている。 毛氏によると、習氏は15日からペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、18日にブラジルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する。 11日から始まるCOP29では温暖化対策資金が焦点となる。地球温暖化に取り組む途上国を支援するための新たな世界基金の詳細を詰めることを目指している。 米国などは中国に対し新基金への拠出を求めているが、中国は先進国が資金提供の義務を負うべきとしたパリ協定の原則に反するとしている。 毛氏は「気候変動に対処する途上国に強力な財政支援を提供する責任を先進国は真剣に果たすべきだ」と述べた。