お笑いコンビ「尼神インター」解散! 交通メディアの立場から“インターチェンジ”目線で謝意を表します
地元は尼崎と神戸
お笑いコンビ「尼神(あまこう)インター」が3月31日をもって解散した。尼神インターといえば、お笑いコンテストで数々の賞を受け、バラエティー番組にもたびたび出演する人気お笑いコンビだった。 【画像】えっ…! これが60年前の「尼崎IC」です(計13枚) 2007(平成19)年に結成され、ボケ担当の誠子さんに相方の渚さんが鋭いツッコミを入れるのが持ち味だった。今後、誠子さんは吉本興業を退社してフリーになり、渚さんは吉本興業に残って芸能活動を続ける。 誠子さんが美容や料理の分野で、渚さんがラジオ番組やドラマに出演するなど、それぞれ独自に活動することが増え、次第に活動の方向性がズレていったといわれている。いずれにせよ、今後のふたりの活躍に期待したい。 ちなみにコンビ名の「尼神インター」は、ふたりの出身地と高速道路のインターチェンジ(IC)に由来するという。ふたりとも兵庫県出身で、地元は ・誠子さん:神戸市 ・渚さん:尼崎市 だ。両市はなかなか魅力的な街で、仕事とプライベートで年間約6万kmを走る私(都野塚也、ドライブライター)もちょくちょく訪れている。 本稿では、ふたりの新たな門出を祝うとともに、交通メディア目線で尼崎市と神戸市について解説する。
尼崎と神戸、要所のIC
両市にあるICは次のとおりだ。 ●尼崎市 ・名神高速道路(以下、名神):尼崎IC ・阪神高速IC ●神戸市 ・中国自動車道(以下、中国道):神戸三田IC ・山陽自動車道(以下、山陽道):神戸北IC ・阪神高速IC さらに神戸市には、新名神高速道路の終点であり、山陽道の起点であり、中国道にも接続する神戸ジャンクション(JCT)があり、まさに交通の要衝である。 名神の尼崎ICも、関西の交通の要衝である大阪府吹田市の吹田JCTの終点側にある。そのため、尼崎市やその周辺に向かう人たちのためのICとなっている。ちなみに、尼崎ICの次は名神の終点である西宮ICだ。 阪神高速は3号神戸線が通っており、尼崎市内にはいくつかのICがある。ここから大阪市内や神戸市内に向かうことができる。首都高速道路と同様、阪神高速は関西圏内の移動に非常に便利な高速道路である。 神戸市内にも、阪神高速3号神戸線、7号北神戸線、31号神戸山手線など、さまざまな路線が走っており、数多くのICがある。これらの路線は、神戸市から周辺都市への主要な交通手段となっている。 中国道と山陽道のICの“立ち位置”も意外に大きい。 中国道の神戸三田ICは、神戸JCTと中国道の舞鶴若狭自動車道との分岐点である吉川JCTの間にある。中国道は起点から吉川JCTまでが3車線区間なので、神戸三田ICは3車線区間の最後のICとなる。 山陽道の神戸北ICは、山陽道の最初のICである。神戸北ICは、有料道路である六甲北有料道路に直結しているだけで、一般道路との接続はないが、六甲北有料道路は神戸市東部、神戸港、神戸空港などへのアクセスを提供しているため、重要であることに変わりはない。