＜欧州選手権　ルーマニア・オランダ＞前半、ハクポ（左から2人目）が先制ゴールを決め喜ぶオランダ代表イレブン（ロイター）

　◇欧州選手権決勝トーナメント1回戦　オランダ3―0ルーマニア（2024年7月2日　ミュンヘン） 　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会決勝トーナメント1回戦は2日、世界ランク7位オランダ（D組3位）が同ランク47位ルーマニア（E組1位）を3―0で下し、4大会ぶりの8強進出。FWコディ・ハクポ(25＝リバプール)は1得点1アシストと活躍。今大会通算3得点で得点ランクトップタイに浮上した。 　オランダは今大会3試合出番なしに終わっていたベルフワイン（アヤックス）を初スタメンに抜てき。従来通りの4―3―3で前線3トップは右にベルフワイン、中央にデパイ（A・マドリード）、左にハクポ（リバプール）が入った。 　立ち上がり少し押し込まれる場面もあったが前半20分に先制。シャビシモンズ（ライプチヒ）からのパスを受けたハクポが左サイドからドリブルを仕掛け、中央へカットインしながら右足一閃。強烈なシュートでニアポストをぶち抜き2試合連続ゴール。今大会通算3点目となり得点ランクトップに並んだ。 　先制して勢いに乗ると、前半だけで10本のコーナーキック（CK）を得るなど攻勢を仕掛けたがデフライ(インテル・ミラノ)のヘディングシュートがわずかに外れるなど追加点のないまま1―0で前半を終えた。 　後半も18分にハクポがゴールネットを揺らすが、VARによってオフサイドの判定。その後も攻め続けるもなかなかゴールが奪えない展開となったが同38分に待望の追加点。左サイドでボールを受けたハクポがドリブル突破から粘りを見せ、ゴールラインギリギリでボールを残し中央へラストパス。これを途中出場のマレン（ドルトムント）が押し込み2点目。 　さらにマレンは後半アディッショナルタイムにもゴールを決め、終わってみれば3―0と快勝。4大会ぶりの準々決勝進出を決めた。