【小倉競輪・GⅠ競輪祭】新山響平がSSにふさわしい成績を残せている要因とは
大阪・関西万博協賛として行われる小倉競輪G1「第66回競輪祭」(19~24日)とガールズG1「第2回競輪祭女子王座戦」(19~21日)に挑む新山響平(30=青森)が、一気に上げ潮モードだ。 「前を取ったら突っ張り先行」という単純かつ最強のスタイルを確立して間もなく2年。もちろん、並外れた先行力があるからこそ成せる芸当だが、別線には〝新山が前受けなら突っ張られる〟という恐怖感を植え付けることに成功した。 ただ本人の考え方は至ってシンプル。「その時その時で勝てる戦法をとっているだけ。相手に合わせるのではなく、自分のやりたいレースをすることしか考えていません」。これがSSにふさわしい成績を残せている要因のひとつだ。 昨年は賞金ランキング9位で競輪祭に臨むも準決で敗退。決勝戦は新幹線の中で観戦した。結果的には、権利持ちだった真杉匠が優勝したことで9番目のイスに滑り込むことができたが、今年も賞金ランキングは7位とボーダー近辺で本番を迎えることになり「胃がキリキリする」1週間を迎えることになってしまった。 それでも昨年の経験が生きているのか精神状態は良好で「こうなったのは自分のせいだししょうがない。まず今年は最低でも決勝に、と思っています。決勝に乗らないと優勝もないので。あまり賞金を考えると攻め切れなくなるし、意識せず攻め切るレースができれば。セッティングなど総じて悪い感じはしない」。 直前の四日市記念では「レース勘と勢いを付けて競輪祭に入りたい」という目標を完遂。久しぶりの優勝で、ボルテージは最高潮だ。もはや賞金での出場といわず、当大会2年ぶりの優勝で3年連続GP出場の切符をつかみ取る!
東スポWEB