各世代がタスキをつないだ全国女子駅伝 田中希実は2区で貫禄の走り 5区では28年ぶりの記録も誕生
◇第42回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(14日、京都・全9区間42.195キロ) 【画像】兵庫2区・田中希実は驚異の19人抜きを達成 第42回全国都道府県対抗女子駅伝が14日、京都市内で行われ、宮城代表が29年ぶり2度目の優勝を飾りました。 47都道府県の中学生から社会人の選手まで全9区間(42.195キロ)、ふるさとのタスキをつなぐ今大会。最終9区で宮城の小海遥選手が、逆転でチームを優勝に導きました。 また各区間、記録や記憶に残る走りを都大路に刻んでいます。 1区(6.0キロ)は、五島莉乃が区間賞を獲得。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の代表として、沿道からの「石川頑張れ」の声に応え、ふるさとに力走を届けました。 注目ランナーが集まった2区(4.0キロ)では、兵庫の田中希実選手が区間賞を獲得。20位で受けたタスキをトップまで押し上げ、2009年に小林祐梨子さんが記録した12分07秒の区間記録にあと4秒と迫りました。 またこの区間では、田中選手と同じく去年の世界選手権代表である愛知の山本有真選手が区間2位の走りで12人抜きの快走。社会人や大学生が多く出場した区間で、岡山の高校1年生ドルーリー朱瑛里選手は、8人抜きで区間5位に入りました。 そして、28年ぶりの記録が生まれたのは5区(4.1075キロ)です。千葉の山崎りさ選手が、1995年に五十嵐妙子さんが記録した区間記録を28年ぶりに8秒更新。さらに区間2位だった兵庫の池野絵莉選手も区間記録を1秒上回りました。 また、中学生区間の3区(3.0キロ)では、静岡の遠藤蒼依選手が区間歴代9位の好タイム。8区(3.0キロ)では宮城の男乕結衣選手が区間歴代2位タイの快走をみせています。 ▽各区間の区間賞 (都道府県・所属) 【1区6.0キロ】 1位 18分49秒 五島莉乃(石川・資生堂) 区間記録 18分39秒 廣中璃梨佳/2020年 【2区4.0キロ】 1位 12分11秒 田中希実(兵庫・New Balance) 区間記録 12分07秒 小林祐梨子/2009年 【3区3.0キロ】 1位 9分16秒 遠藤蒼依(静岡・日大三島中) 区間記録 9分02秒 ドルーリー朱瑛里/2023年 【4区4.0キロ】 1位 12分51秒 鈴木葵(福島・ニトリ) 区間記録 12分29秒 不破聖衣来/2022年 【5区4.1075キロ】 1位 12分45秒 山崎りさ(千葉・日本体育大) ※新記録 区間記録 12分53秒 五十嵐妙子/1995年、三原梓/2020年 【6区4.0875キロ】 1位 13分06秒 谷本観月(岡山・天満屋) 区間記録 12分37秒 筒井咲帆/2016年 【7区4.0キロ】 1位 12分31秒 太田咲雪(京都・立命館大) 区間記録 12分21秒 小島一恵/2007年 【8区3.0キロ】 1位 9分41秒 男乕結衣(宮城・五城中) 区間記録 9分30秒 川西みち/2022年 【9区10.0キロ】 1位 31分41秒 川村楓(京都・岩谷産業) 区間記録 30分52秒 福士加代子/2004年