なでしこジャパンは“パリ五輪で金メダル”獲得できる!? “スペイン”“ブラジル”相手にグループリーグをどう戦う? 佐々木則夫元監督が分析
◆“過酷なグループステージ”勝ち抜くポイントは?
続いて、ベスト8で敗退した「2023 FIFA女子ワールドカップ」からの約1年間で、なでしこジャパンが進化した点を伺うと、「ワールドカップでも平均年齢は下のほうだったんですよ。その若い世代がいろいろな経験を積んでくれて、それを活かして成果につながっている。池田(太)監督体制も熟して、戦術的にも浸透してきています」と佐々木さん。 そんな、なでしこジャパンの注目選手としてまず挙げたのは、昨年のワールドカップで得点王に輝いた宮澤ひなた選手(マンチェスター・ユナイテッドWFC)。彼女はワールドカップ後にケガをしてしまいましたが、ここにきてようやく回復し、まだ本調子ではないものの4月におこなわれた「2024 SheBelieves Cup」から、なでしこジャパンに復帰しています。 さらに佐々木さんは、三菱重工浦和レッズレディースのフォワード・清家貴子選手を挙げ、「この選手が今、点を取りまくっていますからね!(WEリーグで)10試合連続ゴールを記録し、代表でもゴールを決めています。(今のなでしこジャパンは)粒ぞろいのゴールゲッターが揃っているので、しっかり構成できれば、僕は“金メダルが獲れる”と期待しています!」と太鼓判を押すと、中西も「いまだかつてないくらいのアタッカー陣が揃っていて、ゴールを奪える可能性を感じる顔ぶれですよね!」と賛同します。
◆「MS&ADカップ2024」注目ポイントは?
パリ五輪のグループステージ初戦まで残り3ヵ月を切りましたが、今後の調整について、佐々木さんは「7月13日(土)に金沢で試合があるので、そこでしっかりチームの構成を整えて、フランスに渡ることがポイントになると思います」と言及。 その注目の試合「MS&ADカップ2024~能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登~」は、今年1月1日(月・祝)に発生した能登半島地震の復興を後押しするチャリティマッチとなっており、「当日は、ぜひ金沢に足を運んでいただき、復興試合を盛り上げていただければ」と佐々木さん。 また、この試合の見どころについては「(パリ五輪に向けて)チームの状況を確認したい時期なので、緊迫した良いゲームになると思います。本番さながらの雰囲気を醸し出すなでしこジャパンをスタジアムで観て、応援していただけたら」と話します。 最後に、今のなでしこジャパンの注目ポイントを聞いてみると「若い世代の攻撃陣ですね! なでしこジャパンを今後10年ぐらい支えていくような期待を持てる若い選手が揃っていますので、ぜひ(スタジアムに足を運んで)皆さんの視点でも分析してもらえたら良いかと思います」と力を込めていました。 (TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY」2024年4月26日(金)放送より)