農業体験で山村の暮らし満喫、移住の足掛かりにも♪上越市・清里区に農家民宿「水草たなか」オープン
新潟県上越市清里区の農家らでつくる櫛池農業振興会が、水草集落にある空き家を活用した農家民宿「水草たなか」をオープンした。田植えや稲刈りといった農作業体験で訪れる人たちや、移住を検討している人などの滞在拠点とし、交流人口や定住人口の拡大を目指す。遠方の親類の宿泊や、地域の会合、懇親会での利用などのニーズがあるという。 建物は築47年の木造2階建てで1階を民宿として使う。8畳の和室2間やキッチン、冷蔵庫や電子レンジなどがあり、宿泊者が自由に利用できる。 所有者から活用について相談を受けた振興会が2023年9月に借り受けた。和室の壁を張り替えたり、畳を入れ替えたりして準備を進め24年夏にオープンした。名称の「たなか」は元の屋号から取った。 宿泊は1日最大5人で、素泊まりで大人4000円、高校生以上3000円、小中学生1000円、幼児は無料。事前に予約すれば、提携する区内の仕出し店が夕食、朝食を提供する。1時間2000円(最長4時間)で、時間貸しもしている。 櫛池農業振興会の惣塚泰次会長(71)は「民宿を拠点に農業体験などで山村の暮らしを知ってもらうことで、最終的に移住、定住につながるといい」と話している。 問い合わせは櫛池農業振興会、025(528)7131。