チロルの森 復活へ準備着々 27日から期間限定営業 地元・北小野地区振興会が求人・広報で協力 長野県塩尻市
長野県塩尻市北小野地区振興会は、27日から期間限定で開園する地元のテーマパーク「チロルの森」で働いて運営を支えようと地域住民に呼びかけている。3年半にわたって閉園していた施設が本格的に営業を再開し、地域に再びにぎわいが戻ることを願って、地域を挙げて盛り上げていく考えだ。運営会社のワールドインテックによると、地元の高校生や大人がアルバイトで働く予定という。 同社チロルの森開設準備室によると、スタッフ募集に、北小野の3~4人から応募があった。高校生が「小さい頃に遊びに来たチロルで働きたい」と希望するなど、応募者は全体的に若い世代が多いという。 振興会は、スタッフ募集のチラシを地区内で回覧した。北小野と、隣接する上伊那郡辰野町小野の住民でつくる両小野地区振興会を通じて小野地区にも周知した。9月1日までの期間中の催しが載るチラシを保育園や小学校、各種事業所に配布して広報活動を手伝った。 閉園後も、再開への期待を込めて施設周辺の草刈りを続けて環境を整備してきた。27日に始まるトライアル(試行)営業に向け、園内外であらためて草刈りをした。北小野地区振興会の小野芳幸会長(63)は「(運営会社は)トライアル営業にこぎつけるのも大変だったと思う。地元はチロルの復活を待ち焦がれていた。できる限り協力する思いでいる」と話している。 アルバイトの業務は、受け付けや接客、調理補助、動物の世話など。チロルの森開設準備室の山本尚人課長は「マンパワーが一番助かる。振興会や地域の皆さんに協力していただきありがたい」と感謝している。アルバイトの募集は今後締め切るが、地元の人から希望があれば随時受け入れる。
市民タイムス