事務所とのトラブルで一時期は"消えかけた"水上恒司が朝ドラ『ブギウギ』で大活躍できている理由
12月17日、女優の福原遥(25)と俳優の水上恒司(24)が、W主演を務めた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の公開記念舞台あいさつを大阪市内で行った。 【八頭身‼】すごい…パリのディオールのショーにあらわれた水上恒司 同作はSNSを中心に話題を集めた、汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化。戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生(福原)と特攻隊員の青年(水上)の切ない恋の行方を描いた感動作だ。舞台あいさつで水上は、「こうやってすごく良い結果につながるというのはなかなかないので、正直驚いています」と喜んだ。 公開前の11月28日に都内で行われたイベントには、主題歌『想望』を歌う福山雅治(54)がサプライズで登場するなどPR活動にかなり力を入れていた。それが功を奏したようで、12月8日に公開されるや、18日までに動員83万人、興行収入は10億7000万円を超えるヒット作となった。 11月に公開された映画『OUT』では、188㎝の高身長と鍛え上げられた肉体に加え、老け顔のため17歳には見えない風貌をしている暴走族の副総長役をコミカルに演じ話題になるなど、役の幅を広げた水上。現在放送中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』では、女優の趣里(33)演じるヒロイン・花田鈴子の最愛の人・村山愛助役がハマり、演技力が注目されている。順調すぎるほどの仕事ぶりの水上だが、2年前の同じ時期はまさに”どん底”にいた。 デビュー当時から『岡田健史』の芸名で活動していた水上は、’21年の春から前所属事務所と労働環境や給与面などの問題をめぐって裁判沙汰に発展。所属事務所との契約解除を求めて東京地裁に仮処分を申し立てていた。結局、同年の8月、’23年3月末の所属契約満了まで同事務所所属のまま活動し、契約を更新しないことで合意、和解が成立。しかし、水上にとって納得の行く結果ではなかっただろう。 「そのまま事務所にいても、契約終了期間まで仕事がないかもしれない。’21年の年末ごろは、仕事もなくモヤモヤした日々だったはずですが、熟考の末、翌年8月に事務所との契約を前倒しで終了することを決断したようです。 このことでデビュー以来の芸名『岡田健史』は使えなくなりましたが、現在の本名で再起を図ることに。昨年5月、阿部サダヲさんとW主演した、自身の初主演映画『死刑にいたる病』の演技が好評だったこともあって、新たな芸名になってからは仕事が途切れません」(芸能記者) 今年から本格的に始動となった水上は、ドラマでは7月期のフジテレビ系ドラマ『真夏のシンデレラ』で主要キャストの1人に起用された。また、8月14日にNHKで放送された終戦記念特番のドラマ『アナウンサーたちの戦争』にも出演している。その後の順調な活躍は前述した通りだ。 前所属事務所の親会社は、らつ腕の女性社長が堀北真希(35)、桐谷美玲(34)らをスターに育て上げ、全盛期には”女の園”と呼ばれた有名芸能事務所。それほどの事務所と裁判沙汰のトラブルを起こした水上が、約1年のブランクを経て”反転攻勢”の大活躍をしているのには、それなりに理由があるという。 「高校時代は甲子園を目指した高校球児でまっすぐな性格。真っさらな状態で芸能界デビューしてその人柄が好かれ、現場スタッフとの良縁に恵まれたようです。 デビュー作のTBS系ドラマ『中学聖日記』(’18年)の縁で『MIU404 』(’20年)に出演し、今回の『ブギウギ』も大河ドラマ『青天を衝け』(’21年)からの縁だといいます。トラブルがあった俳優はどうしてもその人間性を疑問視されてしまうが、水上さんはその人間性でトラブルを乗り越えてしまった形です。 さらに旧ジャニーズ事務所による圧力や、それに対するテレビ各局の忖度が大問題になるなど、芸能界の古い体質の大きな転換期となったのも、水上さんの〝追い風〟となりました」(テレビ局関係者) 多くの味方を得て逆風を乗り切った水上の快進撃は来年も続きそうだ。
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