全国植樹祭で両陛下が使われた道具やパネルが並ぶメモリアル展示

　5月に岡山市内で開かれた「第74回全国植樹祭」の成果を継承しようと、天皇、皇后両陛下が「お手植え」「お手播（ま）き」で使われた岡山県産ヒノキ製のくわや箱を公開する「メモリアル展示」が10日、県庁1階の県民室で始まった。式典の様子や記念事業を紹介するパネルも並べ、植樹祭の意義を伝えている。8月9日まで。 　全国植樹祭は両陛下が臨席する四大行幸啓（ぎょうこうけい）の一つで、当日は約3千人が参加して豊かな森林資源を次代に継承することを誓い合った。今回の展示では、両陛下がお手植えで土をかぶせたくわ（長さ1・2メートル）やお手播きする種子を入れた器、おしぼり受けをショーケースに陳列し、苗木を植えた箱と樹種を示すプレートも置いている。 　パネルは県の木・アカマツや県が普及に取り組む少花粉ヒノキ、スギといったお手植え、お手播きされた樹種を取り上げるとともに、式典の様子や県内6カ所で行った地域植樹などを紹介。当日の様子をまとめた映像も流している。 　展示は開庁日の午前8時半～午後5時15分に、自由に見ることができる。