米ホットドッグ早食い王、大会出禁に 代替肉メーカーとの契約理由
米独立記念日(7月4日)にニューヨークで開かれる恒例行事のホットドッグ早食い大会で16回の優勝を誇る「早食い王」が、植物由来の代替肉メーカーとスポンサー契約を結んだことを理由に、今年の大会を「出禁」になった。大会を主催するメジャーリーグ・イーティング(MLE)が声明で発表した。 【写真まとめ】なぜ焼肉屋が? 代替肉でハンバーグ 出場禁止になったのは、ジョーイ・チェスナットさん。昨年は10分間に62個をたいらげ、16回目の優勝を果たした。 大会はホットドッグを米国に広めた老舗チェーンの「ネイサンズ」がスポンサーで、100%牛肉のホットドッグの早食いを競う。MLEの声明はチェスナットさんが競合の代替肉メーカー「インポッシブル・フーズ」と契約を結んだことに「打ちのめされている」と言及。同社との契約を解除すれば大会への出場は可能だとした。 米公共ラジオNPRは、「新しいホットドッグを試してみるのはいいことだ。肉食の人はウインナー1本にこだわる必要はない」とするインポッシブル社の広報担当者の話を伝えた。 米国では健康志向や環境問題への配慮から植物由来の代替肉市場が急成長したが、本物の肉より割高であるため、インフレ(物価高)などの影響を受けて勢いが衰えている。【ニューヨーク八田浩輔】