<挑め!心一つに・’24センバツ田辺>選手紹介/1 /和歌山
76年ぶりのセンバツ出場となる田辺。聖地での活躍に向けて練習に励む選手たちを紹介する。【橋本陵汰】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇努力惜しまないエース 寺西邦右(ほうすけ)投手(2年) 昨秋は県1次予選から近畿地区大会まで全7試合に登板。失点の少ない絶対的エースだ。武器の力強いストレートは「指先の力の入れ方で球威が変わる」とキャッチボールから意識し、就寝前もベッドの上でボールを触って感覚を大事にする。 県2次予選決勝の耐久戦は連戦で思い通りに投げられなかった。その悔しさを胸に、冬場は体力をつけるため下半身強化や肩甲骨周りのトレーニングに励んだ。「いつも通り自分らしいピッチングをしたい」。雰囲気に慣れれば緊張はしない。 ◇配球決める見極め上手 前田海翔捕手(1年) リードに自信があり、「投球練習でその日の良い球を見極めて配球を組み立てる」。人見知りの性格だが試合後に球の良しあしを投手に伝えている。 兄の影響で野球を始めた。その兄に買ってもらったキャッチャーミットでセンバツに臨む。高校進学時に県内外の強豪校から誘いがあったが、「地元で野球がしたい」と田辺へ進学した。自らが選んだ高校で甲子園出場を決め、「1試合で2本ヒットを打ちたい」と昨秋は思うようにいかなかった打撃でも活躍を誓う。