ドコモが腕時計型「キッズケータイ コンパクト」発表。GPS端末との違いは?据え置き型の見守り端末「ちかく」も(石野純也)
もう1つのちかくは、「まごチャンネル」でおなじみのチカク社と開発した端末。高齢の親御さんをうっすら見守りつつ、テレビを通じて大画面でビデオ通話もできるデバイスです。 モバイルネットワークを使用していますが、これはあくまで接続を簡単にするためのもの。用途は大きく異なりますが、home 5Gなどの据え置き型ルーターとモバイルであることの役割は近いと言えるかもしれません。 テレビに接続し、操作もリモコンでできて簡単。また、ビデオ通話には専用のアプリを使用し、紐づけたスマホとしかコミュニケーションを取ることができません。 一般的な電話番号を用いた通話には非対応のため、親側に迷惑電話や詐欺電話がかかってくる心配はありません。 また、カメラを用いて居室しているかを通知することができます。映像をそのまま送るわけではなく、センシングしているだけで、親のプライバシーにも配慮しています。 単なるネットワークカメラだと、監視されている感が強くなりすぎてしまい、親にとっても抵抗感があります。ちかくは、こうした感覚を払しょくしつつ、家に置いてもらいやすくするためのデバイスと言えます。 家の形をしたデザインもかわいらしく、テレビの横に置いておきたくなります。利用にはサービスもセットになった専用の料金プランへの加入が必要。 月額料金は1980円で、スマホよりはやや安めといったところ。irumoより割高なのは気になるところですが、サービスとセットと考えると妥当な水準かもしれません。発売は4月中旬以降を予定しています。 こうしたオリジナルモデルを回線やサービス、料金プランとセットにして作れるのは、キャリアの強み。スマホ時代に入り、オリジナル端末の数は減ってしまっているなか、ドコモらしさが発揮できている2機種と言えそうです。
石野純也@TechnoEdge