人気観光地の巨大石仏、稲で見え方どう変わる? 景観づくりへ、水田で田植え
長野県下諏訪町の諏訪大社下社春宮近くにある町文化財「万治の石仏」の脇にある水田で22日、町や町観光協会の職員ら6人が田植えをした。日差しが強く照りつける中、職員らは腰をかがめながら苗を植えていった。 【写真】水田に張った水鏡に映る「万治の石仏」
万治の石仏脇での稲作は、人気観光地である石仏周辺の景観づくりのため、町観光協会や地元住民らによって約2アールの水田で20年以上続けられている。
この日は石仏が水面に映る水田に、職員らが「つきあかり」の苗を植えた。途中、町内の保育園の園児ら約30人も散歩で訪れ、田植えを見守った。
観光で訪れた東京都の鈴木雄二さん(60)は「自然に溶け込んだ中に石仏があるのが良い。(稲の成長により)季節ごとに石仏の見え方も変わるのではないか」と話していた。
秋に収穫したコメは「万治の恵み」と名付けて、秋の諏訪大社下社秋宮の新嘗祭(にいなめさい)に奉納するという。