「4番捕手」のスラッガーに成長する予感!二松学舎大付・早坂が神宮で2安打デビュー【この秋輝いた球児たち】
この秋、いきなり全国舞台で鮮烈デビューを飾った1年生がいる。二松学舎大付の早坂 健太内野手(1年)は、今年の明治神宮大会の初戦で4番一塁でスタメン出場すると、いきなり5打数2安打のマルチ安打をマークした。 早坂の明治神宮大会の打撃成績 178センチ、85キロ。1年生とは思えないガッチリした体格の背番号12は、非凡な打撃を披露した。東洋大姫路(近畿・兵庫)の先発、末永 晄大投手(2年)と初対決ながら、スライダーを左前へ運んだ。全国デビューの打席で、いきなり結果を出して見せたのだ。 投手に背番号が見えるほど、左肩を入れて構えると、鋭く回転してパンチ力のありそうなスイングでボールをたたいた。角度さえつけば、スタンドインしてもおかしくないような力強さを感じた。 第3打席では、同じく末永投手の低めの直球をジャストミート。打球はあっという間にセンター前に到達した。1安打目は初めて見る変化球に対応し、2安打目は難しい低めの直球を弾き返した。1年生とは思えないほどの打撃技術を持っていると言わざるを得ない。 この秋の東京都大会では出場がなかったが、市原監督が神宮の大舞台でいきなり4番に起用した理由が分かった。駿台学園中3年だった昨年、オール東東京のメンバーに選ばれ、4番捕手として出場している。打撃力を買われての一塁での起用だろうが、将来的には「4番捕手」として、スラッガーになれる素質を感じた。 来年春のセンバツの舞台でも、パンチ力のある豪快な打撃に期待したい。