一人暮らしを始めた息子へ...。我が子の不在を痛感するとき、残された母は何を思う?【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミモレでは、ミドルエイジ女性読者から「人生の午後に詠む短歌」を募集中。女性たちの短歌を紹介していきます。
数の減った歯ブラシ立てを見て、母は…
歯ブラシ立て からっぽになった 三番目 想い祈る 君のこれから 作者/nozomiさん(50代) 解説: 家を出て、一人暮らしをしている長男。 我が子の不在を痛感するもののひとつが、歯ブラシです。四本並んでいた歯ブラシ立てから、長男のいつもの場所が空っぽになりました。よいことも、そうでないことも、たくさん積み重ねてきた私たち家族。 「頑張ってね、私も頑張っていくね」と、日々想っています。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、切ない気持ち……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。