デヴィッド・リンチ監督の‟伝説的”作品が再びスクリーンへ 「テアトル・クラシックス ACT.4『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」
誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス」の第4弾として、『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版が上映される。この度、予告映像とポスタービジュアルが公開された。 1984年製作の本作では『キングコング』などを手掛けたプロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが『エレファントマン』を成功させた俊英、デヴィッド・リンチ監督を抜擢。多額の製作費を投じ、映像化不可能と言われたフランク・ハーバートによるSF大河小説の映画化に挑んだ。 「ツイン・ピークス」など、後にリンチ作品のアイコンとなるカイル・マクラクランの映画デビュー作である本作は、スティングの出演やブライアン・イーノやTOTOが音楽を担当するなど話題を呼んだ。SFX担当は『レイダース 失われたアーク』のキット・ウェストと『遊星からの物体X』のアルバート・ホィットロック。 初公開時は興行的にも批評的にも振るわず、リンチにとって不本意な作品であったという逸話もある一方、砂虫(サンドワーム)など、『E.T.』のカルロ・ランバルディが手掛けた不気味なクリーチャー造形やハルコネン男爵ら登場人物の醜悪な容姿などの細部までこだわりが感じられるリンチ・テイストを含め、映画ファンのあいだでは、カルトムービーとして長年カリスマ的な人気を誇ってきた。 西暦10191年。砂に覆われ、巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる荒涼の惑星・アラキス。皇帝シャダム4世の従弟にあたるアトレイデス公爵の息子・ポールを中心に、宇宙を支配する力を持つ「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡る、壮大なドラマが幕を開ける。 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演による「リメイク3部作」が注目を浴びるなか、リンチ・ワールドが詰め込まれた伝説の大作が、4Kリマスター版としてスクリーンによみがえる。 テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版は、2024年8月2日(金) シネ・リーブル池袋 ほか全国順次公開。
otocoto編集部