「カオス状態になるんじゃ…」パリ五輪開会式キャスターのNHK・伊藤慶太アナが不安吐露
NHK大阪放送局で20日、定例局長会見が行われ、パリ五輪開会式の中継キャスターを務める伊藤慶太アナウンサーが意気込みを語った。 伊藤アナは1996年にNHK入局。普段は阪神、オリックスのプロ野球実況中継などを担当し、五輪は北京、ロンドン、リオ、東京の4大会で実況を務めるなど「ほぼスポーツ実況一筋」で活躍してきた。秋田高時代の1989年にはセンバツ高校野球に選手として出場した経験もあるスポーツマンだ。 経験豊富な伊藤アナだが、「これまで(五輪は)実況要員として参加してきたので、開会式に直接かかわることはなかった」と、開会式司会は初の経験。そのうえ今回はパリのセーヌ川で行われるということで「初めて(スタジアムの)外で開催されるということですから、前例がない。これまで以上にスケールの大きい開会式が開かれるんだろうなという期待感もあります」と楽しみにする。一方で「あのセーヌ川をたくさんの舟に選手が乗って通るということですから、カオス状態になるんじゃないか…とか、雨が降ったらどうなるんだろうな…とか。いろんな不安や心配もある」と語った。 昨年は阪神、オリックスの優勝特別番組のキャスターも務めた伊藤アナ。「半年たちましたけど、その熱がまだ体の中に残っていると信じながら。その熱量をもって大阪からパリに臨みたい」と気合をにじませた。
報知新聞社