「一日も早い村内工区の完了を」 開業の遅れ受けJRに要請へ 市瀬喬木村長【長野県】
長野県喬木村議会6月定例会が6日に開会し、冒頭あいさつでリニア中央新幹線の開業延期に触れた市瀬直史村長は「工期の延長は、沿線住民の生活や環境への負荷が高まることにつながる」とし、村内工区の一日も早い完了を要請する姿勢を強調した。JR東海は阿島北高架橋新設工事を巡る工事説明会を23、24日に予定している。 市瀬村長は村内で進む天竜川橋りょう、阿島北高架橋、堰下ガイドウェイ製作・保管ヤードの造成のリニア工事ついて、「ここ数年、早急に現実的な工程を明らかにし、地元住民に説明するよう求めてきた」と強調。23日からの説明会では、JRから「本線工事区間の工期について、何らかの言及がなされるものと理解している」との見解を示した。 リニア県駅へのアクセス道路となる県道上飯田線阿島橋架け替えなどの調査費が予算計上されたことにも触れ、「1990年度の改良促進期成同盟会発足から長い年月がかかったが、ようやく調査に着手できる状況となり感慨深い。飯田市と連携をとりながら事業化に向け努力していきたい」と述べた。 本会議で村は専決処分などの報告9件、本年度一般会計補正予算案や財産の取得議案など11議案を提出した。一般会計補正予算案は、定額減税補足給付金支給事業や価格高騰重点支援給金支給事業、道路改良事業など5535万円を追加した。財産の取得は、三遠南信道の建設残土受け入れ地を氏乗地区の胡桃沢に整備するための用地取得。一般質問は14日に行う。