「今のままでいい」の声も…芸能界に広がる「SMAP再結成」ムードに生じる“違和感”
SMAP再結成――。 このところそんな言葉が各方面で伝えられている。最も強い見出しが躍ったのは2月15日発売の『女性セブン』で 【すごい…画像あり】圧倒的に美しい!キムタクと結婚前…YOSHIKIと熱愛中の23歳の時の工藤静 《木村拓哉準備OKで中居正広の決断 SMAP再始動は『99%』》 と報じた。 同誌によれば、4月に旧ジャニーズ事務所からタレントのエージェント業務およびマネジメント業務が、福田淳新社長率いる『STARTO ENTERTAINMENT』に完全移行するにあたり、SMAPの再結成の機運が一段と高まるという。 福田新社長が再結成にノリ気な上に、中心メンバーの木村拓哉が同社と3月中にもエージェント契約を結ぶことで、これまでよりも活動の“縛り”がなくなる。同誌はフジテレビとテレビ朝日の名を挙げ、すでに局幹部がSMAP復活を働きかけているとも。あとは各メンバーが再結集の申し出にどう反応するかだが、中居を筆頭に好意的な反応を示していると報じている。 「女性セブンだけでなく、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の名物プロデューサが亡くなったことに絡め、『女性自身』や『週刊文春』などでも再結成を醸し出すような記事が出ました。芸能界全体に、そんなムードが高まっているようですね……」(女性誌記者) 平成“ナンバー1”アイドルグループといえば、SMAP以外にない。’16年に電撃解散したが、その過程をめぐっては“事故”のような捉え方もできる。 「発端は故メリー喜多川副社長が週刊文春で書かれたジャニーズ内の派閥を問う記事に激怒したこと。メリーさんは文春記者だけでなく、その場に当時SMAPのチーフマネージャーを呼び出し、詰問した。その詳細が文春で報じられると、SMAPメンバーは激怒し、チーフマネージャーと一緒にジャニーズを飛び出そうと計画したのです」(芸能プロ関係者) 決してメンバー同士の不仲が原因ではなく、火種が飛んできただけ。その後、木村と中居がジャニーズ事務所に残留したことで、事態はさらにややこしくなった。 「木村さんが真っ先に残留を表明したことで、一部メンバーやファンは『裏切り者』と解釈。そうした構図が今の今まで続いている」(同・芸能プロ関係者) 解散前に出演した『SMAP×SMAP』では、リーダーの中居正広が左端に追いやられ、中央に木村が陣取った。これをファンは「公開処刑」と呼んだ。スポーツ紙芸能記者によると 「それらの演出もすべてメリーさんによるもの」 という。 そのメリー氏も’21年8月に他界。昨年は故ジャニー喜多川氏の性加害問題で、ジャニーズ事務所そのものがなくなってしまった。 「再結成に向けた障壁がなくなったのは事実。だからこそ盛んに報じられているのでしょう」(テレビ局関係者) ただ、再結成を望むファンが一定数いる一方で、「なにか違う」と難色を示すファンもいる。リーダーの中居は独立し、稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛の3人は前出のチーフマネージャーに師事し、「新しい地図」として活躍中だ。 長年の香取ファンの女性は 「新しい地図は元チーフマネージャーさんの力もあって、順調に活動できています。これがもし、苦戦しているとかだったらSMAP再結成もアリかなと思うんですが、そんなこともないですからね。今の方が慎吾くんも生き生きとしているし、再結成しなくてもいいかなと思っています」 と“現状維持”を願う。 木村のファンからも 「散々“裏切り者”扱いしておいて、今さら集まるというのも違うと思います。5人のトークは聞きたいけど、このままだとギクシャクしてしまう」 と話す。 情報を精査すると、SMAP再結成の話は少なくとも「新しい地図」サイドから積極的にアナウンスされた話ではない。 「実際、再結成に向けて……となった時に誰がイニシアチブをとるのか。中居さんなのか、スタート社なのか、それとも元チーフマネージャーさんなのか。その“交通整理”ができなければ、難しいと思います」(前出・スポーツ紙記者) 一部では木村とは中居よりも、香取との軋轢の方が深刻という情報もある。依然として国民的スーパーアイドルの復活にはハードルが残っているようだ――。
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