広島市2024年度当初予算案発表 広島駅南口広場の再整備は大詰め、新サカスタ隣接の広場エリア開業へ
広島市が7日に発表した2024年度当初予算案は、街の姿をどう変えるのか。主な大型事業をみた。 【地図と写真】広島市の主な大型事業と予算額
■広島駅南口広場再整備
JR広島駅南口広場(南区)の再整備が大詰めを迎える。前年度とほぼ同規模の予算を確保。25年春に開業予定の新駅ビル2階に高架で乗り入れる路面電車の新ルート「駅前大橋線」を完成させる。駅と周辺のビルをペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)でつなぐ工事も続ける。
■エールエールA館改修
駅南口では新たに、商業施設「エールエールA館」へ中区から中央図書館と映像文化ライブラリーを移すため、改修工事に着手する。1、2、9階フロアの取得予算は23年度に確保済みで、24年度に地下2階の一部と8、10階も購入する。25年度分の予算枠をあらかじめ確保する57億6千万円の債務負担行為を設定。26年度の開館を目指す。
■新サカスタ隣接の広場エリア整備
一方、中区で22年から建設してきたサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」が今月オープンした。24年度は、民間主導で隣接地に整備中の広場エリアのうち、公園施設となる遊具やトイレの買い取り費用を計上。エリアは8月に開業し、「ひろしまスタジアムパーク」が完成する。総事業費は約285億円に上る。
■広島城三の丸の歴史館建設
近くの広島城三の丸では、天守の収蔵品などを展示する歴史館の建設に着工し、26年10月の開館を予定する。先立って企業グループによるにぎわい施設の整備が3月に始まり、市中心部を巡ってもらう仕掛けを整える。
中国新聞社