SNSで知り合った女性を絞殺し車強奪…殺意認め一審で無期懲役の強盗殺人控訴審始まる 検察側は犯行に要した時間に着目、新たな目撃証言提出 高裁宮崎支部
2020年に鹿児島県鹿屋市で、交流サイト(SNS)で知り合った女性=当時(35)=を絞殺し車を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われ、一審の鹿児島地裁判決で無期懲役とされた無職の男(32)=本籍肝付町=の控訴審初公判が14日、福岡高裁宮崎支部であった。死亡までの事実関係を争う弁護側に対し、検察側は犯行に要した時間に着目した証拠を提出した。 一審で弁護側は「顔や体に巻いたシートベルトが、鼻口部をふさぎ窒息した可能性がある」として、強盗致死罪にとどまると主張。判決は「幅4.5センチのシートベルトで顔を覆い、同時に鼻口をふさぐのは困難」として殺意を認めた。 弁護側によると、控訴審で検察側は、犯行に使ったとされる車の目撃証言を新たに提出。停車時間が短く、偶発的な窒息死は起こりえないと指摘した。弁護側は12月5日に反論する。 一審判決によると、被告は20年9月16日、鹿屋市の駐車場に止めた女性の軽乗用車内で、シートベルトで絞殺し、車を奪って垂水市の土手に遺棄した。
南日本新聞 | 鹿児島