水樹奈々「いい人に巡り合えて良かったね」リスナーから届いた“デートの失敗談”にほっこり
声優・歌手として活躍する水樹奈々がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「水樹奈々のMの世界」。12月25日(月)の放送では、リスナーのクリスマスの後悔を供養していきました。
【聖☆お姉さん奈々】
水樹:皆さん、メリークリスマス! 1年ぶりの“聖☆お姉さん奈々”です! 「Mの世界」恒例のクリスマス特別企画、今年もやっていきますよ! 今年は「あのとき、こうしておけばよかった……聖夜♡」というテーマで、これまでのクリスマスで“あのとき、こうしておけばよかった……”と後悔していることを募集しました。このコーナーは「封書」のみで受け付けていますが、皆さん、たくさんの封書をありがとうございました。 それでは、皆さんから届いたクリスマスの後悔を、私が供養していきたいと思います! <リスナーから届いたメッセージ> 「私の『あのとき、こうしておけばよかった』エピソードは、大学生の頃、同じ大学生の彼氏が“(付き合って)初めての誕生日だから”と、気合いを入れてプレゼントをしてくれた5万円の時計についてです。 『普段使いしてね』と言われたものの、5万円という金額が大きすぎて普段使いするのがもったいないと思った私は、大切な記念日などでつけようと、箱に入れて保管していました。 その年のクリスマス、彼から『クリスマスらしく、おしゃれなレストランでご飯を食べよう』とデートに誘われ、これは5万円の時計を付けていくチャンス! と気合いを入れて支度をしました。しかし、いざ時計を目の前にすると、あまりの高級オーラに“私がつけると変じゃないかな……”と日和ってしまい、結局、時計をつけずにコートのポケットに入れて出かけました。 そして、待ち合わせ場所に向かい、ショッピングなどを楽しんだ後、最後にレストランへ。そこで“よし、ここでつけよう!”とポケットに手を入れると……家を出る前まであったはずの時計がない! 自分でも、一瞬で顔が白くなっていくのが分かるほど血の気が引いてしまい、それが彼にも伝わってしまったので事情を話すと、『まだレストランの予約まで時間があるから、来た道を戻ってみよう』と一緒に探してくれることに。しかし、買い物をしたお店にも聞いて回りましたが、見つかりませんでした……。 すると、彼が『なくしてしまったものは仕方ないよ。何か悪いものを引き受けて、去って行ってくれたのかもしれないね』とひと言。その瞬間に、こらえていた涙が一気に溢れてしまいました。その後は、予定通りレストランで食事をしましたが、時計をなくしたことがショックすぎて、味を楽しむことができませんでした。ちなみに、帰宅してからも家中を探しましたが、時計が入っていた空箱が転がっているだけでした。 幸い、その彼氏には捨てられることなく、今では幸せな家庭を築いていますが、毎年クリスマスが来るたびに、“あのとき、ポケットに時計を入れなければ”“勇気を出して、ちゃんと手首につけていれば”と思い出して泣きそうになります。たぶん、一生悔やむであろう私の愚かさを供養していただけますと幸いです」(ラジオネーム:てんびん座さん 30代 女性) 水樹:これはもう、ずっと泣いちゃうやつ、引きずっちゃうやつよ。だって、大学生のときの5万円ってめちゃくちゃ大きい額じゃないですか。高価さだけじゃなくて、彼が一生懸命アルバイトをして奮発して買ってくれたこと、それを購入するために費やしてくれた時間、探してくれた時間、そういう思いも全部含まれているからね。 しかも、なくしてしまっても「何か悪いものを引き受けて去っていってくれたかもしれない」とポジティブに解釈してくれる彼氏、もう最高じゃないですか。ただそのぶん、なくしたほうは、その愛が余計に痛く感じるかもしれないけど。彼の言うように、身につけるものって“身代わりになってくれるもの”っていうので、きっとそうだったんじゃないですかね。 そして、最終的に「今では幸せな家庭を築いています」という一文を見て、もうほっこりですよ。いい人に巡り合えて良かったねって。これからは、高価な物であっても、つけないともったいないですから、すぐに開けて使ってください(笑)! こういう経験をしたからこそ、ガンガン使っちゃいましょう! 無事に供養させていただきました。 SE:鈴の音 水樹:鈴の音が聞こえてきましたね、これは星に帰らなくてはいけない合図なんです。それでは、聖☆お姉さん奈々でした。また来年、お会いしましょう! (TOKYO FM「水樹奈々のMの世界」2023年12月25日(月)放送より)