キャンプブーム終焉? 大手アウトドアメーカー「純利益99.9% 減」の衝撃 でも中古市場は活況 ブームではなく“定着”へ
■「スノーピーク」衝撃の決算 「純利益99.9%減」
新型コロナが拡大した当時、「3密」を避けられると人気が一気に高まったキャンプ。まさに「キャンプブーム」到来という状況でした。 ■【動画で見る】キャンプブーム終焉? スノーピークが「純利益99.9%減」 でも中古市場は活況 ブームから「定着」へ ところが、アウトドア製品メーカー大手「スノーピーク」は、「純利益99.9%減」という衝撃の2023年12月期決算を発表し、キャンパーの間に激震が走っています。
「スノーピーク」では、キャンプ用品の小売店を通じた売り上げが減少し、営業利益は74.3%減の9億円になりました。その他の要素もありましたが、結果として純利益は前の年の同じ時期に比べて99.9%減の100万円と、大幅に下がる形になりました。
■ブックオフにはキャンプ用品がズラリ 中古市場は活況
キャンプブームは終焉したのか?調査するため、大阪府八尾市にあるリサイクルショップ「ブックオフ八尾永畑店」を訪れると、キャンプ用品がズラリと並んでいました。 キャンプに飽きて捨てる代わりに、売りに来る人が多いのでしょうか。店を訪れた客の中には「ブームが来たおかげで、いろんな製品が出ましたし、私はもう歓迎しております」と話す人もいました。 お店によると、ブームが終わったわけではなく、キャンプをする人が増えたことで、中古品を売り買いする人も増え、新品を扱うメーカーの売り上げに影響が出ているようです。 実際にこの店では、キャンプ用品を売りに来る人も買いに来る人も、それぞれ4割ほど去年から増えているということです。 【ブックオフ八尾永畑店スポーツ主任 井上朝日さん】「新品はだいたい売り上げが1割減ぐらいしたって言われているんですけども、中古の市場に関しては逆に昔ブームの時に手に入らなかったものが今だったら手に入るっていうところもあって、だいたい(毎年)2割増しぐらいで(売り上げ)伸びています」 中古市場を見ると依然としてキャンプ用品の需要は伸びているといえそうです。
■「ブーム」ではなく「定着」か
2月17日、兵庫県丹波篠山市のキャンプ場「ハイマート佐中」を訪れると、多くのテントが芝のキャンプサイトを埋め尽くしていました。 この日がキャンプデビューだという男性は「テントを立てたりするのがちょっと楽しそうやなあと思って、まだ一回も使ってないんで、立てるのも結構大変だったんですけど、どんどんキャンプに行こうかなと思っています」と話します。 別のキャンパーは「普段聞けない話聞けたりとか、こういう場所でしか話せないことあるんで、そういう時間が好きです」とキャンプの魅力を語っていました。