調書改ざんの元警察官の男に懲役2年6カ月の有罪判決 鹿児島県
2024年4月以降、鹿児島県警では現役警察官ら4人が相次いで逮捕され、近く裁判も予定されていますが、 これとは別に、交通事故の捜査で虚偽の捜査資料を作成した罪などに問われている元警察官の男の判決公判が開かれ、男に執行猶予つきの有罪判決が言い渡されました。 虚偽有印公文書作成・同行使などの罪で判決を受けたのは姶良市の会社員で元県警の巡査部長森重仁志被告です。 判決によりますと、姶良警察署に勤務していた森重被告は2019年8月から2021年12月までの間に発生した人身事故10件の捜査で、実際には取り調べなどを行っていないにも関わらず、供述調書や現場の検分状況書など公文書22通を虚偽の内容で作成・行使したほか、2021年に発生した人身事故に関する書類を持ち出し、約10カ月の間、自宅に隠しました。 8日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「犯行は刑事司法手続きを誤らせる危険性を多分に有する。事件を楽に処理したかったという動機は身勝手」とした上で、森重被告が反省の意を示していることなどから、懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。 森重被告の弁護士によりますと、控訴はしない方針だということです。
鹿児島テレビ