5月19日に、肺がんと間質性肺炎のため亡くなった元タレントの上岡龍太郎さん。2000年2月に行われた引退会見から、上岡さんを振り返ります。 【画像】上岡龍太郎さんの息子で映画監督の小林聖太郎さんがコメント 上岡さんは、1960年に横山パンチの芸名で、横山ノックさん、横山フックさんと『漫画トリオ』でデビュー。1968年に横山ノックさんが参議院議員選挙に出馬することを機に『漫画トリオ』は活動を休止し、上岡龍太郎の名前で活動を始めました。しかし、2000年2月に会見を開き、58歳の誕生日である3月20日に芸能界を引退すると発表。その後、同年4月に行われた公演を最後に、芸能界を引退しました。 引退会見で上岡さんは、「僕がこの世界にデビューしたのが1960年。昭和35年の3月21日なんですよ。ですから、丸々40年になるわけで。定年ですかね」と、引退の理由を語りました。さらに妻から引退について提案され、決断したことも明かしました。 また、「この辺で無罪放免、御赦免船に乗って。いよいよ、あと何年あるかわかりませんがね。もう58ですから…せいぜい生きても、もう60年ですか」と冗談交じりに語り、引退後はアメリカへ1～2年ほどゴルフ留学を予定していると告白。「芸能界引退するときっていうのは未練なんですよ、これが。こんなこと言うといて、世間に騒いどいてもらいたいという芸人の欲ですよ」と、芸能生活に幕を閉じる心境も明かしていました。

■老後はゴルフ留学を…

上岡龍太郎さん

また、ゴルフ留学を決めた理由については「老後を楽しく過ごすためにゴルフがうまくなりたい。ついては、アメリカに行ってゴルフスクールに入っていればランニングもできる。そうすると、ゴルフとマラソンがうまくなると。これが最大の目的です。だから、老後を元気に楽しく面白く過ごすためには1年間修行をすると」と、うれしそうに話した上岡さん。記者から「奥様もついていらっしゃるんですか？」と問われると、「そうですね。僕の生活に、妻なしでは考えられませんから」と、愛妻家な一面を見せていました。 米朝事務所の発表によると、上岡さん本人の希望により、限られた身内のみで密葬が執り行われ、お別れの会も固辞しているということです。