ネオン「三角看板」付け替えへ有志募る 沖縄市の元Aサインバー「プリンス」
異国情緒漂う沖縄県沖縄市の「ゲート通り」で一番古い元Aサインバー「スナック喫茶・プリンス」のネオン三角看板の老朽化が進み、付け替えを余儀なくされている。 「ひげのかっちゃん」写真集でクラウドファンディング
このピンチを受け支援に立ち上がったのが、プリンス初代オーナーの娘で、女性の第二の人生を応援するコミュニティー「etsuko365」代表の久場悦子さん(54)だ。久場さんは三角看板を再び設置するため、同コミュニティーを挙げ、クラウドファンディングなどで支援を呼びかけている。 ベトナム戦争の頃から、米軍基地周辺の街に多く見られた、縦書きの英語で書かれたネオンで店名を記す「三角看板」。当時のゲート通りのAサインバーやレストランでも多く見られたが、現在ではその数を大きく減らしている。 プリンス初代オーナーの喜友名幸子さん(82)は「多くの人の思い出が詰まっている場所と看板だ。今の形をなくしたくない」と吐露するも、老朽化に伴う危険性を危惧していたという。久場さんはこの思いを受け、付け替えの資金調達のための支援の呼びかけを始めた。 久場さんによると、現在の看板を撤去して再び現在の三角看板に近い形を作るのには、総額200万円ほどかかる。当初は看板の解体費用のみの計画だったが、支援者が集まる中で、従来の三角看板を願う声が多く、撤去だけでなく新看板の設置も目標になった。
8日時点で、クラウドファンディングでは約48万円の支援が集まっている。クラウドファンディング上での支援の呼びかけは15日で終了予定だが、以降も異なる形で支援を求める予定だ。 久場さんは「クラファンをきっかけとして、地元の沖縄市の方などにも支援いただけると母も喜ぶと思う」と話した。
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