上空からいまの北海道・雨竜川の様子をご覧いただいています。 ２４日午前、雨竜川は氾濫しました。 氾濫に冠水。 道内各地は２３日夜からの大雨で被害を受けました。 前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、２３日夜から降り続いた大雨。 雨のピークは過ぎましたが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。 空知の北部を流れる一級河川・雨竜川。 記録的な大雨により、一夜にして姿を変えました。 木々は濁流に浸かり、川は氾濫。 （北本アナウンサー）「午後３時すぎの深川市です。雨が強く降りだしました。雨竜川は水位が高く、激しく流れています。手前にはそば畑があるが、完全に水に浸かってしまっています」 午前１１時すぎに氾濫発生情報が発表された雨竜川。 深川市の多度志地区では川が氾濫し、避難所も設置されました。 前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、道北を中心に２３日夜から降り続いた記録的な大雨。 この大雨で川は氾濫、畑などは冠水。 （記者）「ここまで水が入ってきた？」 （ヒロヤ　高本裕也社長）「あっという間に水が入ってきて」 鷹栖町で工場を営む高本裕也さん。 突然の浸水被害に驚きを隠せません。 （ヒロヤ　高本裕也社長）「コンピューターも全部だめになって。だってあの濁流だもん」 この工場では普段、排気ダクトなどを作っていましたがー 午前６時ごろから１時間も経たないうちにこの状況。 一時は腰の高さまで工場内に水が入り込んできたということです。 （ヒロヤ　高本裕也社長）「被害は１５００万円くらい。（保険も）かけていなかったんですよ。店はたたむしかないですよ。本当にびっくりした。まさかこんなになるとは思わなかった」 浸水や道路が冠水するなどの被害が相次いだ鷹栖町。 この被害はとなりの旭川でもー （林記者）「旭川市内の道路は冠水しています」 通行する車は大きな水しぶきを上げて走行していました。 旭川市の江丹別では、午前１１時までの２４時間で２０６ミリと観測史上最大の降水量を記録。 比布町でも７月の１か月分の雨量を超えるなど、こちらも観測史上最大の雨量となっています。 旭川市の石狩川河川敷。 普段は散歩やランニングをする人などでにぎわいますが、水位がみるみるうちに上昇。 およそ５時間で歩道を飲み込むほどの雨が降り続きました。 一時、土砂災害警戒情報が発表された道北の小平町では、町内の３か所に避難所を設置。 このほか、沼田町や当麻町などでも避難所が設置されました。 雨は移動にも影響が… 札幌と旭川をつなぐ特急が運休し、札幌にとどまる人も見られました。 （予定を変更した人）「冬だったらとまるのはわかるが、雨でとまるとは思っていなかったので、ちょっと心配」 （予定を変更した人）「朝から（予定を）組んでいたが、これを見たらやめておこうと思った」 記録的大雨。 道北の雨のピークは過ぎましたが、地盤が緩んでいるところもあるため、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。